H-5.4F-3.8うーむ。
自作蛇腹は組みあげてみたら合皮と裏打ちの布の接着に使ったコニシボンドビニル用がごわごわしてまともに伸縮できずまるで使い物になりゃしない。むりやりたわませようとしたら後部留め具の0.8mm厚鉄板がぐにゃりと曲がってしまい戻らなくなる。あちこち光漏れもあり、フレームのボード押さえレバー部分からも迷光がありすっかり落胆。暫時寝たきってのち気をとりなおし、せめて留め具だけでも活かせればと合皮を引っぱってみると、メリメリきれいにはがれてくれるではないか。いったんは諦めていたが天から光明が降りそそぐかの思い。アクリルが破断されることもなく、粘着しているだけなので力を入れればすんなり分離する。スーパーXの接着力の限界でもあるわけだが、それに救われた格好。剥離後の接着剤は合皮側に持っていかれるのでアクリルにはあまり残らず、わずかな痕跡もフィルムクリーナできれいに消える。鉄板も曲げながらはがす。この部分を薄くしながら強度も保つためにわざわざ鉄にしたのだが、もともと可塑性が高いのだから10mm幅では曲がるのも無理はない。ステンレスなら多少強度は上がるだろうが、劇的に向上するとは考えにくいし、鉄の切削もてこずるのにそれ以上に労力をかけてまたも失敗ではやってられない。ステンの0.8mmの上は1.5mmになり、これならだいぶ改善されるだろうが、アクリルを避けた理由は最も薄くて2mm厚だったからなのであり、1.5mmではほとんど差がなく、わざわざ接着性の劣る金属板にする意味がなくなってしまう。アクリルで溶着したほうが接着強度は勝るし、アクリルは合成樹脂にしては硬いとはいえ弾力性があるから、力を加えて曲がっても元の形状を復元するのでこの用途には有利。そんなわけで二転三転して結局後部もアクリルでまとめることに。またもガリガリ切削。
蛇腹本体の合皮はTOAユザワヤ吉祥寺店と蒲田店まで行って吟味。ユザワヤは商品知識の乏しい店員が目だつ。腰や遮光性でいずれも難があり結局元と同じに。裏張りの接着剤をスーパーXにすればもっとしなやかになったのだろうけど貼りあわせはもうこりごり。内面反射対策は塗装で対応することにする。ポリエステルに使える塗料ということで染めQ。塗料と接着剤についてはやたらと詳しくなってしまった。70mlではたりず264mlも買ってきて結局これだけで3,000円近く。高すぎ。裏面はいいが表側がてかっているのでつや消ししようと塗布したらこするとうっすらはがれる。ポリウレタン加工には弱いらしい。プライマ―処理すればよかったのだが、さらに2,000円もかけられない。つや消し効果はまずまず。ボンドビニル用は軟質塩ビ用なので不安だが一応ついている。G17はまったく駄目だった。
ピンホールは0.1mm銅板でバリが出るので0.3mm銅板でやってみるもなおいびつ。バック部は1mmと3mmのモルトプレーンを貼りまくったが、これでだめならパーマセルでふさぐしなかない。ダイソーの3インチクランプがすぐはずれたり飛んでったり。現場で実使用に耐えるのだろうか。いずれ落としてピングラ割りそうな予感。
一方でアルミ旋盤加工のパーツがようやく届く。テストは合板で。もう切った貼ったも飽きてきて、合板のカットはハンズに依頼。板代80円込みで700円弱。時間考えればこっちがいいにきまってる。
しかしこれほど露光しないでいるといったい自分は何をやっているのかという気分になってくる。そろそろケリをつけたい。