2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

これまでの室内での撮影結果を踏まえ、低照度下でも画面全体に露光できるよう結像部をつくりかえることにする。照度に応じてこのパーツだけを交換可能とするが、いずれ全体をもう10器新たにつくるかもしれない。塩ビ注文。ドイトは扱いなし。この分野は島忠…

搬入。前日にこれまでの個展の出展物を部屋中に広げて、数点ずつひっぱりだす。2005年個展に出した三幅対のテープがはがれて写真がずれているので補修。2004年個展のプリントの穴部分をロータリーカッターで裁断。キャプションをプリントアウトしロータリー…

ものをよく見たいなら

味覚は視覚に左右されるという。料理は目で味わう、などとしばしば語られる。目が見えなくなったり事故で色を知覚できなくなると食べ物をおいしく感じられなくなるし、目をつぶって何を食べているのかわからない状態でものを食べさせられると味がよくわから…

アウトプットと価値のピーク

ある写真家の個展を見た。以前はロールサイズの印画紙を2枚つなぎにした巨大プリントの展示をなさっていた人物だが、インクジェットになっていた。ネガプリントなら光学的引き伸ばしをやってくれるラボはまだいくつかある。しかし8x10のポジフィルムなので、…

なおもしつこく入れっぱなしの薬品でプリント。さすがに疲弊したように見えるが、薬品が限界なのかネガのせいだかわかりゃしない。まったく。でもまあ薬液槽が汚染されているのは明らかなので、このくらいにしておく。 開けてみると発色現像槽はタールが固着…

猛暑日だとかで、近隣のアメダス観測地点での15時時点の気温は38℃弱。こうなると冷蔵庫に入りきらなかった大量の未使用フィルムが心配。重い腰を上げ、まず冷凍室内の買い置き食料をほぼ制圧。冷凍室の中では、ビールを急速冷却しようと冷凍庫に入れたまま忘…

巻層雲がたなびく並の晴れ。昨日よりさらにいい天気との予報だったのだが、昨日より雲は多い様子。ただこの時期にしては透明度高い。 前夜に全器装填し、SV45についていた大ネジ小ネジ変換アダプターをこないだ買ったSlikの三脚につけてGitzo自由運台をセッ…

Tのネガの1枚が、Aの上に露光してしまっていた。露光済かどうかは幅広の輪ゴムをかけて区別しているのだが、Tで撮影するときに、前日に撮影した記憶とこのゴムの表示が一致せずとまどった覚えがある。あの時迷ったネガだろう。たぶんAで最後に撮影したネガ。…

数枚焼く。Tに色が濁っているネガがある。別のネガはちゃんと発色するので印画紙現像液のヘたりではない。ネガ現像での漂白不足ではないか。定着は2浴で長すぎるくらい浸けているので定着不足ということはなさそう。漂白液はたまに補充するだけで一度も交換…

さらに暗室。一頃騒ぎ立てたベースのかぶりはなさそう。印画紙の劣化ではなく、去年5月末に開けて夏を越した発色現像液のほうがへたっていたらしい。 Aを終わらせてT。これが予想外におもしろい。抜けた写真。屋外のふりそそぐ光を露光すると見栄えが違う。…

ボール紙をドラフトテープで貼ってロータリーカッターの台板を延長。手探りで8インチと10インチの長さが出せるガイドとし、大全紙から六切が切り出せるようにする。乳剤面に触れてしまうのは避けられないが、ほぼ失敗なく、たやすく切れるようになった。ただ…

プリント再開。 光沢紙が切れたので、とうとう2008年に購入して使いきらず残っている大全紙に手をつける。ふた夏越したら展示用途には使えない。思いきって6裁し六切として使う。コストで考えると、B&Hで六切のFujifilm Fujicolor Crystal Archive Super C C…

期日前投票のついでに中野フジヤへ。なくした10号器のキャップのかわりをジャンク館で調達。なくしたのはFujinonの銘入りで、本体にぴったりだった。もっとつくりのいいFujinonの金属性かぶせ式キャップがあって、内側にクッションが巻いてありさらにフィッ…

印画紙用発色現像液 4本目を開封 浄水器を通した水道水1,590mL、BAP-1R165mL、スタータ45mlで1.8L 印画紙用漂白定着液 今回開封したダンボールに入っていたA液のボトル内総量が1,420mL、B液のボトル内総量が2,020mL 浄水器を通した水道水1,180mL、A液256mL、…

標準現像液に補充したまっていたネガをすべて処理。ただし中身のわからない昔のネガやImpresaは手つかずのまま。天王洲、千葉、3回転14枚。天王洲の6枚目まで、発色現像5m15sのところ6m15sでやっていたかも。暗室時計の針のセットの間違い。これだけでなく今…

先日、ある高名な美術家の先生から、この日誌について、珍しく暗室の話じゃないから読んだけど、暗室の話はきつい、あれはなんなんですかね、と言われたのだが、臆することなく長々と書きつづける。ひとつにはあとあと暗室作業のデータや処理の詳細を確認す…

やっと時間ができた。いよいよKodak互換のカラーネガ現像液を使ってみる。 まずはテスト現像のためのネガを撮影。暗幕を張って部屋を暗室に戻す。昼間でも全暗。完璧。Portra400NCを3器に装填して16時過ぎから近所の道で交通標識に向かって露光。曇り空、遠…

議論のその後

先だっての阪根さんとのやりとりで得られた最大の収穫は、ずいぶん凝り固まってしまっていたと気づかせてもらえたことであった。 阪根さんが指摘なさった、「文脈や過去の作品に関係なく」「個々の問題意識において撮っている」写真家と、そうではなく、過去…