猛暑日だとかで、近隣のアメダス観測地点での15時時点の気温は38℃弱。こうなると冷蔵庫に入りきらなかった大量の未使用フィルムが心配。重い腰を上げ、まず冷凍室内の買い置き食料をほぼ制圧。冷凍室の中では、ビールを急速冷却しようと冷凍庫に入れたまま忘れてしまい、破裂したビールのなれの果てが層になっている。冷蔵庫の電源を切り、この樹脂状のカタマリに熱湯をかけて粉砕撤去。保護シートを引いてフィルムをつめこむ。FujiUSAのPro160sのデータシートの「STORAGE」でLong-term Storageは「Store at 10°C (50°F) or below」とあり、特に冷凍がいかんとは書いてないのだが、KodakのPortraのデータシートでは「保存と取扱い」に「長期保存の為には、2℃(35°F)〜13℃(55°F)、湿度30〜35%でネガティブ フィルムを保存してください」とあるので、なるべく冷凍は避けたい。そこで知り合いの花屋の業務用冷蔵庫に入れてもらうことにする。以前印画紙を保管してもらったときには下に置いたため、水がかかって外箱はカビだらけになった。今回は密封して天井から吊るす。これなら下に花を置いても邪魔にならない。除湿器はないので湿度35%は超えるような気がするが、印画紙と違ってフィルムは密封され窒素充填されているはずなので、湿度の影響は温度ほどではなかろう。さっき冷凍庫に入れたばかりのフィルムをとりだして運ぶ。ほんの3時間ほどなのに結構冷えていて、次第に汗をかく。まあ箱が水分を分泌するわけじゃないけれど。急激な温度変化がいちばんダメージを与えるんだがな。百均で座布団圧縮袋を買ってフィルムをつめて密封、さらに持ち手をつけるため安物の「エコバッグ」が水を通さなそうなのでこれに入れて持っていく。吊すつもりが台があったのでそこに置かせてもらう。バッグは不要だった。
実はまだプロセッサの液を抜いておらず入れっぱなしだった。空けてみると液面が下がって汚れがこびりついている。どうなるか興味もあり水を足して作動させる。と、まずまず色は出るがやや軟調のように見える。前回焼いたネガを同じフィルター値で焼くとMYに転んでいるが、さしたる支障はない。
エアコンなしでは液温が35℃を超えてしまう。エアコンを最大出力にすれば、日中でも隣の部屋まで32℃程度に抑えられる。プリントなら日中でもこれで充分。送風ダクト設置の必要はなさそう。ただしフィルム現像だと液を氷で冷やす必要があり、遮光も完全ではないので日中は厳しい。