AFレンズEF100mmf2.8MACRO入手。やや難あり6千円強。高額なLタイプでなく超音波モーター内蔵でもない旧型ですでに修理不能だが、現状でもどうにか使える。これで充分。こんな20年もすればガラクタと化すに決まってる機材に大枚はたくのはとっくにやめた。
さっそくEOS-kissX2に装着してテスト。半ジャンク品だが、APS-Cサイズで見る限りではピントは来ている様子。EOS-1nにつけてライカ判フルサイズでも確認。しないと。面倒。
カメラ本体と合わせても3万円台の貧しい撮影機材。だが用は足りるはず。写りのよしあしなんてどうでもいいのだから。
この用途には135mmのほうがたぶん向いているのだが、EFマウントの135mmはソフトレンズのf2.8と高価なf2Lしかない。f2.8は寄れないし中古の大半はかびてるらしい。一方f2の明るさも高性能も必要ない。安価なズームレンズで間に合わせたいところだがこれが全然寄れない。
135mmという焦点距離は戦後くらいまでは4x5判の標準レンズとされていて、ライカ判でもレンズファインダーが有効となる最長の焦点距離ということでもっと一般的だったという。だが、写真をはじめた20数年前にはすでに人気のない焦点距離で、カメラメーカーの品揃えは薄く、レンズメーカーの製品など皆無だった。ライカ判では用途によってはよく使う画角と思われるが、ズームレンズが主流になってのみこまれてしまったのだろう。50mmとか35mmの明るい単焦点レンズ1本というのは今でもよしとされている撮影スタイルらしいが、いわゆる望遠の単焦点レンズでそれをやるのはあまり聞かない。必要とされなくなったということだ。APS-C判中心の現在でも事情は同様。
で100mm。これも単焦点は人気なさそうで、EF100mmf1.8は中古の品数も乏しいのだが、マクロレンズとなると活況を呈している。標準ズームから入ったひとびとが2本目に買うレンズという位置づけのようだ。Can*onだけで100mmf2.8マクロを2種出しているし、90mmも含めるとレンズメーカー製も豊富。中古品も出回っていて、旧型はかなり値がこなれている。
それにしてもなんとも当たり前の機材の選択。
特殊な道具に走ることでは「写真」を脱却できなかった。むしろ「写真」の壁を厚く塗り固めてしまったのかもしれない。ならばありふれた安物だ。