午前中曇で午後晴れる、このところよくある経過。現像済ネガ9本。PS、NSは意外に少なかった。船橋と藤沢、横浜東電程度。使うのは船橋くらいか。大伸ばしならネガの階調はさほど気にしなくていい。あとは昨日出した武蔵浦和。ピントは未チェックだが、ケラレもなくおおむね合格のよう。
しかしまあ、あんまりリゴリスティックだと息苦しくなってくるので、おおっざっぱに考えたほうがいいと思いだしている。妥協や我慢なのではなく、撮影上の些細なミスやトラブルを失敗とみなさずに一回限りの撮影の状況で起こる多様な出来事の反映と捉えるということ。それが可能な写真だし、そのほうがふくらみが出るのではないか。
 
当初は夾雑物や不定要素は排除しかたちのみを問題化することを目論み、雲のまったくない晴天下での完璧な撮影を心がけたわけだが、セット間の時間差をなくすことは現実には困難で、光線状態の変化は大なり小なり発生する。かたちだけをミニマルに見せようとすると、雲切れ待ちでの大きな時間的隔たりを失敗と見なして再撮影するような徹底に至りつくわけだが、かたちの変化とともに色温度の推移も見てとれるようなものが中にはあってもおもしろいんじゃないかと思えてくる。当初の意図からすると趣旨がぶれることになるが、どのみち時間的推移は必ず起こるのであってみれば、そのスパンがフォーカシングで手こずったり風が吹き止まなかったりの現実的障壁で伸びるにしても、そうした現実的要素の介入をあえて排除しなくてもいいのではないかということだ。それは人の気配の侵入を容認することでもある。4x5のシリーズでも極力手の痕跡を残さないよう格闘していたわけだが、一点だけならともかく複数だと、あらかじめ予測できず、その場で制御しきれない要素が必ずあって、完全な撮影というのはできないでいた。
 
赤羽工場赤羽DNP浦和 NTT柏気象大学校*ピント、切迫川崎味の素*問題外川崎NTT*ピント桜木町リングライト中野消防署日比谷NTT*(ケラレ、余裕あれば)船橋NTT*(軟調、余裕あれば)藤沢ライト*(ピント、余裕あれば)保土ヶ谷中継所*(ピント、余裕あれば)武蔵浦和東京ガス*(軟調、余裕あれば)
何だかまるで進展してない。