台風後で風強いが雲もある。絹積雲か。神田から大手町。
しばらく開けた場所を探して来たが意図している通りに撮影するためには、特定の視点から見て最大で200度以上にわたって何もない空間が必要になる。国内ではよほど特殊な条件でない限り困難。首都圏はなおさら。
そこで逆に遮蔽物に囲まれた場所を探すことにする。
丸の内オアゾと称する建設中の区域。Acrosはおそらく移動中に10数枚勝手に切れていたらしく残りf10、1/30とTMY一本f11、1/60前後。次に丸ビル。狭い。相当回空押ししてしまう。無駄押しもそうだがビューカメラではまずないこと。引き蓋抜かずレリーズはしょっちゅうだが。TMY20数枚。そのあと二重橋近くで数枚。計32枚。また半端。

UFJ信託銀行本店のすぐとなりに住友信託銀行がある。あのままくっつけば楽にすみそうなものをと思いきや、さらに隣には三菱信託銀行。何やってんだか。いずれにせよ、万国の労働者は団結などしなかった。団結しているのは資本。資本家ですらなく。資本は資本と団結しては他の資本と敵対する。労働者なんてもはやものの数にも入っていない。でも、どんな騒ぎもはたから見れば「何やってんだか」となるわけで、いつでもその場所を確保しておけば恐いものなしなんだけれども。

ジナーf2とSSXLの構想は要再考の方向に傾きつつある。能書きへの依存度が高いようなものはやってもしょうがない。SAXL47も発想先行というべきで、見ておもしろいかどうかは何ともおぼつかない。

6X12は1セットの中で空の色が揃わない。対象の色も揃わない。さらに日によって空の色がまったく違う。それぞれの時間帯からくる色温度の差と方向の違いから来ているのだろう。Photoshopでトーンカーヴいじってこれなのだから引伸しではなおずれると思われる。一定の特性曲線上での操作であり、補正しきれない。ただ、そのような銀塩のシステムが技術的最低線を保証してくれるので、ある程度までの色出しは簡単だろう。しかしながら、セット内で色が揃っているのはむしろさほどおもしろくない(同じものに見えてしまう)し、日ごとの空の違いはフィルムの銘柄ごとのトーンの差を
吸収してくれるので、かえっていいのかもしれない。でも紫っぽかったり地平線近くがGよりだったりするとちょっとがっかりしてしまう。それにPSやフジは問題ないだろうけど露出の差による色の違いも案じられる。IMは使うべきではなかったか。