ネガ現像。135-24の自家現像処理はやったことがあるような気もするのだが、使う理由といえば少ない枚数でたりる用途ということになるもののあまり思いあたるふしがない。せいぜいまちがって買ったので使ったという場合くらいしかなさそうだ。おそらく今回が初めてだろう。処理上の差はほとんどない。巻き込み時間が短くてすむ分楽な反面、終端の余り具合で巻き込みが正常かどうか判断できるということがない。ただし終端がリールからはずれてもさほど支障はなさそう。吊り下げが短いのは場所を選ばないというところか。タンク内の液流の変化はわずかにあるかもしれない。フィルム代以外に日常使う利点は感じない。深タンク現像でも事情は同様と予想される。24と36とでは手間は大差なく、現像料金に差をつける実際上の根拠といえばせいぜい液の疲労度の違いくらいしかない。こないだ撤退した近所のミニラボでは同時プリント込みで24枚撮りは36と同一料金だった。なぜこんなものがあるのだろうか。36で多すぎるという需要があるなら半分にすればいい。2/3というのがいかにも中途半端。12進法への拘泥だろうか。ならばどうして12枚撮りが一般化しなかったのか。フィルムベース厚は基本的に変わっていないと思われるので、135のパトローネに収容可能なフィルム長がライカ判で最大40枚程度というのは昔から変わっていないはずだから、12進法とのかねあいで36が定着したのはわからなくもないが。
135-24X2+135-36X1。まずは新宿分。念のため241本は別にし武蔵野緑町1本。そしたら現像液が定位置まで達しておらずその状態で2分程度経過。36がちょうど最上部。いやはや。見たところさほどの現像ムラはなさそうではあるが、ネガの寝たコントラストではわからなくても焼いてコントラストが立てば目につくつかもしれない。TMDV1:420.5℃7'。薄い。2回目渋谷135-24X320.5℃10'。2段オーバー現像だがシャドウがスヌケに近い。それより問題なのは近距離でブレブレ。こんなに動きが速いものだとは。実際にはかなり近接している局面があるし、相対速度は倍になる勘定で、ちょっと考えればこの事態は予期できたはずだ。深度など大して変わらないのだから、2絞りは開くべきだった。液を変え135-24X324℃9'30"。+3プッシュ、感度3200相当。デザイン用途や『ヌードの理論』のために引き伸ばし風景を撮影しようとして失敗した時以来まったく縁のなかった領域。だが薄い。ものによっては比較的流れていないのもある。が天気がよければ起きて再撮するだろう。135-24X1+135-36X220.5℃7'。定着中にこれを書いていたら20'とか30'とか放置してしまう。第一定着とはいえ交換して間もないのでさすがに長すぎ。そのくせきつすぎる巻き・泡取りの怠り・攪拌不足が原因と思われる未定着部分がパーフォレーションにちらほら。お粗末というよりほかない。今度は36の舞浜と検見川浜が濃すぎる模様。