会場撮影。Mamiya7に43mm。去年の個展以来の稼働。電池が切れている。めったに使わないのだからと酸化銀電池やリチウムはやめて安価なアルカリボタンにしたが、使わないからこそもちのいいリチウムにするのがふつうだったか。もっともスイッチ入れたまま放置していれば放電もするのだが。すっかり実用目的だけの使用になった。このカメラで撮影したものを展示することはおそらくあるまい。でも今に至る着想を与えてくれた機材。手放すつもりはない。150mmは売り払うかもしれないが。NL160、f11.5−1s;1/2、f8.5−1/2;1/4。NSとRDPIIIも持っていったが使わず。

結局スポッティングは3日ちょっとこすった程度。ホコリはあるのだがかえって目ざわりになるようで断念。一般の鑑賞距離で見る限りはまったく目につかないほどつぶしてあるのだが、マクロ域で探すといくらでも見つかってきりがない。
ラボで外注プリントすれば全紙で5000円。今はそれ以下だろうか。その値段で諸費用をまかない利益を出した上でまともな仕事をしてもらえるとは考えられない。熟練したタイマーがフィルター値と露光秒数を瞬時で判定するといった効率向上要素はあろうし、印画紙の仕入れ費用も安く、地代も安い場所で機材の減価償却も済んでいるという原価低減要因もあるだろうから、われわれがWORKSなりを借りるときのコストと単純に比較はできない。そのへんを勘案してもなお、色の合わせこみであれ、スポッティングであれ、どこかで手を抜いているとしか思えない。しかもテストピース代も含まれているのだ。われわれが注入するだけの労力と時間を割いてやっていけるはずがない。銀塩プリントとは、ちゃんとやろうと思ったらとにかく手のかかる代物だ。よほど信頼できて利益度外視での仕事を頼めるプリンターがいれば好結果を望めるかもしれないが、そこまでの関係を構築するには相当の出費が必要だろうし、そこまでしてもいつまでその体制が続くのか定かではない。だから、納得できる銀塩引き伸ばしのカラープリントを作ろうと思ったら、費用と時間はかさんでも、やはり自分で焼くしかないのだ。