ハードディスクを修理に出し、幕張でジャンクホルダで撮影したQLネガのみ受け取り。ノッチ側のフチ近くがカブっている。挿入口側がカブるのならホルダの不具合の可能性があるが、その反対側なので構造上ホルダの漏光とは考えにくい。可能性としてはホルダがカメラバックから浮いていて隙間から光が進入したか、ホルダ内の内面反射か。まともなほうのホルダも同様の傾向なので内面反射だろう。ただしまともなほうは挿入口側にもやや濃いカブリがある。これも内面反射だろうが。ジャンクのほうにはノッチ側中央の2mmほど入ったところにGのカブリ。つまりマゼンタの光に感光したということ。これが正体不明。クイックロードフィルムの金具からの反射だろうか。このカブリも味といえば味なのだが、たまに出るだけならともかく、並んだプリントがそろって同じ場所でカブっているとなると、35mmの黒フチつきプリントの展示で、ヤスリで削ったネガキャリアの開口部の形そのままに同じ形状の黒フチがすべてのプリントに繰り返し繰り返し出てくるようなもので、みっともないことこのうえない。あれはやめたほうがいい。黒フチは周囲の白ベースとのコントラストが印画面上で最大となるため特に目立つので、2、3点ならまだいいのだけれど、10数点となると画面の内容など消し飛ばされてしまい、反復される黒フチのギザギザばかりを見ている気分になってくる。とはいえこの4年の展示ではモノクロもカラーもすべて黒フチつき、パーフォレーションや印字されたフィルムコードもすべて込みなのだけれど。さてQLに戻ると、QLホルダはどうだか知らないが、より値が張るはずの545ホルダについていえば内面反射対策がおろそかであるといわざるを得ない。フィルムに接する板金が地金むき出しで使ってあるし、開口部エッジの処理も甘い。USA製ということもあるのだろうか。分解はできそうもないので、できる範囲内で塗って削って貼ってやるしかない。何しろあと105枚もフィルムを買ってしまったから、どうにかして使うほかあるまい。とにかく開口部を削ってまたテスト。この半年間ずっとテストばかりやっているということか。