朝から次第に雲が広がってきたのでぼーっとしてたら、千葉や横浜では晴れている様子で昼頃あわてて出発。南へ。
川崎。南は雲がないのだが北から東に雲が広がっているので様子見と鶴見線扇町へ歩き、15時頃着。ここには確かに来た記憶がある。自販機でビールを買って飲んだ気がする。あのころはTVCMに毒されて村上春樹の描く人物よろしく昼間からビールを飲んでいたのだった。メモのある神奈川県の地図が93年発行なのでそれ以降ということになるが、当時からろくに撮影していないので記録もなく今となってはほとんど何もわかりゃしない。東洋*埠頭には油槽が並んでいるが、35mmカメラを出して覗いていたら路上なのに警備員に咎められ、公道じゃないんですかと反駁したら私有地だと言い張られたのはここだったような。どう見ても公道なのだが。だいたいこの辺は海岸線にも出られないし中にも入れないしでおもしろい場所は少ない。橋から覗くと期待させるのだが近づけない。安善や大川町はもう少し見るところがあったろうか。無人駅なのをいいことに、たいした距離でもないのにいちいち少ない本数の電車に乗っていたので、徒歩で回ってみるとまるで勘がつかめないが、ただ忘れているだけなのかも。ともかく鶴見線が通っている場所は何回も来ているはずなので、これから行くべきは鉄道がなく未踏だと思われる水江町・千鳥町・浮島だろう。ペットリ*バースなる工場があり、もこもこと煙突が立っている。猫や犬の葬儀場だろうか。それとも野良犬野良猫の処分場か。PET REB*IRTH。いかがわしい宗教がらみの施設か。ペット・セメタリーなのか。それにしても仰々しい化学プラントだ。怪しい。と妄想をふくらますが、なんのことはないプラスチック再生工場だった。三井*埠頭についたら北の雲がだいぶ減っており、東へ行くか川崎駅に戻るべきか迷ったが、ちょうどバスが待っていたので乗ることにし、16時前に川崎駅着。
ソリッドスクエアにたどり着くと一見した印象がとにかく暗い。クロスライトなのだが一番広い壁が陰になってしまっている。他の壁は斜光線でくっきりしているのだが。しかもまだ低く雲が残っているが、せっかく来たことだし1枚だけ。EV15.1、1m、覆い露光。まあそんなに執着するほどの物件でもないか。せっかく晴れなので多摩川沿いでうろうろ。遠方はかすんでいるが上天は青い。ここでそういえばドコ*モ三頭ビルがあったと思い出し、急遽向かうがもう日没前。低くグレアもある。これもせっかくなので1枚。17時半頃、EV13.7から12.6、3m、覆い露光。ここは1、2時間早く来なければ。だいたいいつも遅すぎるもの。写真に限らないか。終了後日が陰るが、没したのではなく雲に隠れていた。馬頭星雲のような雲だった。
帽子をまたなくしたのに日ざしが強く消耗が激しい気がする。しかしこれだけなくすというのは向いてないからだろう。かぶりつけておらず手にもなじんでいないからすぐ置き忘れてしまう。高校の時にはなくした記憶がないが、電車に乗らなければそうそうなくすものでもない。帰って気象庁発表の観測データを見ると都内では終日雲が出ていたようなので南下は正しかったか。