早朝やや雲があったが7時には東の空に片づき、いざ出陣。この時点で朝から行くべきは、不満が残り覆い露光をあまりしておらず、もっと撮影したはずなのに探しても出てこないフジ*テレビとテレ*コム*センター、傾いてる有明*スポーツセンター、豪雨でネガが台なしになった東京*ビッグ*サイトを一網打尽にできる台場有明をおいて他にはない。東京*テレポート*駅で降りるか国際*展示場*前駅か迷ったが、フジは9時以降また追い出される可能性があるので早く片づけたほうがいいし、対象としても捨てがたいのでどうにかものにしたいと考え東京*テレポートへ。しかし8時に着いたら北からに西にかけて雲だらけ。なしうることは、待つか移動するかのいずれかのみ。食料を買い込んでゴロ寝の場所を物色していたら雲が消えている。さっそく水をくんで5回目だか6回目の侵入。冒険*王は跡形もなし。8kgの水とGitzo4型3段を持ったまま柵をよじ登るのだって結構な冒険だ。9時EV15.6で2枚、以下もすべて1m覆い露光。最初のは傾いているか。水準器・箱の縁と対象との比較・ピントグラスの3基準で水平正面出し。全部あてにならんが今までよりはましではないか。ぐりぐり上げ下げしながら延々と調整。のんびりと気のすむまでやり直せるのは何より。まだ時間はたっぷり。モニタ上で細部を逐一見てきた画像の元の対象をまたしげしげと見るのは妙な気分。あのネガはまぎれもなくこの、ガラスと金属でできた巨大な塊の再現なのだと不思議な納得をする。遠ざかって1枚。10時過ぎだと目玉にキャッチライトが入る。ぐっと近寄り1枚。このあたりでほぼ完全逆光。次第に明るくなりEV15.8。夏場より明るいのは空の透明度のためだろうか。上天は青く濃い。あるいは暗い。空気が澄んでいて散乱しない分直射光が強いのかもしれない。もう一枚行くか、でもテレ*コム*センターもあるから早めに切り上げようと思っていたら、ちょうど次に行けとばかりにシルバー雇用の警備員が登場。何とかセキュリティとかいう胸章。民間の巡回員か。こんな空き地に税金かけてまでやるほどのことかいね。いつものやりとり。「許可証は」というので港**局に電話したらイヴェントとかの邪魔しなければいいんじゃないかと言われたということにするが、「許可証ないと入れないはずなんだが」とかぶつぶつ。「どこから入った」との問いに指した方角は施錠されており、もうバレバレ。すぐ終わりますからと片づけるふりしてたら去っていったので、三脚をちょっと遠ざけてはじめに近い位置を移し、のうのうと作業していたらまたやってきて、放置してくれるのかと思ったら携帯片手に「そんな許可は出てない」「電話に出たのは誰か」とさらに追及される。セッティングはすみ、あとは露光だけだったので2分で終わりますといったら携帯をしまい見のがしてくれる様子なのでさっさと露光して、はい終わりました。ばつが悪いけれど柵を乗り越えて脱出。11時。
水ごとテレ*コム*センターへ。まだまだいける。クロスライトで見たことのないガラスの反射。フジはハイライトが立って輪郭がつかみやすいが、こちらはビル自体青みが強いため空に埋もれてしまい難儀。12時からEV15.7。近づき再セッティングするのだが、一度迷うとまるでわからなくなる。しかもせっかく固めてパーン棒をぐりっと強くロックすると、8kg加重かけてあるにもかかわらずロックのひねりで三脚が動いてしまう。どうなってるんだ。土は滑りやすいのか。アスファルトだとこんな経験はない。さらに近づき1枚。もうサイドライトに近づいてきてかなり辛い。最初から寄っとくんだった。覆い露光の紙に直射日光が当たってしまい、それを避けようと箱に寄せると手が箱にぶつかる。これは現像に出さず。4枚目は穴の上にひさしを作って覆い露光の日よけにする。しかしろくに光が当たっていない。没か。13時過ぎ終了。今まで同様のなりゆき。有明*スポーツセンターやら有明*コロシアムにまで昼前に行き着ける余裕はとてもなかった。
14時過ぎ東京*ビッグ*サイトへてくてく。北西からちらほら雲。しかも動きが速い。どのみちここは日没前まで待つ必要があるのでベンチでゴロ寝。ところが15時半には北西半分が一面雲で日も遮られる。あっさり見切りをつけ新宿クリエイトで川崎ネガ引き取り。ソリッドスクエアも三頭ビルも悪くない。次は本番。16時半、外に出たら雲がない。東側は晴れ渡っている。そうなるような気がしたんだよな。4月17日とまったく同じなりゆき。西の雲で日が遮られているので、粘っても無理だった、と考えることにしよう。明日はどこに行こうか。