5月に焼いた4x5ネガのコンタクトプリントがなくてDMがつくれない。4月に撮影したビッグ*サイトのネガが水没したっきりいまだに撮り直しができていないので、あのコンタクトを発掘しないことにはDMがずるずる遅れてしまうばかりなのだが、持ち歩いて傷だらけになった一組があるだけで、それ以外は探せど探せど出てこない。暗室費用かけてあれほど何枚も焼いたのに、ほとんどなんの役にも立たなかったということか。これだけ探し回っても出てこないということは、捨ててしまったか、外で落としたか、何の気なしに適当な封筒にでもつっこんでまったく脈絡のない場所にしまいこんでしまいどうでもいい時になってひょっこり出てきて癪にさわるか、いずれかだろう。40年来蓄積したデータと照らすに三番目の公算がきわめて大きいと考えられる。
探す過程でほかの水没ネガを見ては鬱になり、ことあるごとに意気阻喪し、あげくにまわりにあるものすべてが現実逃避の原因になって、もうダメ人間っぷり全開。とにかくこれ以上遅らせられないので、手もとにあるぼろいプリントをスキャンして何とかしようとするも全面に擦れがあり救済困難。やむなくこないだインクジェットで出力した、水没ネガからのスキャンデータを流用してごまかすことにする。この10年で培ったフォトレタッチの技術を総動員して、濡れてムラになったり乾燥跡がついたりした部分をひたすら糊塗ですよ。自分の写真にだけはやりたくなかったんだがなあ。結果どうしても不自然。もう一日かければもっとまともに仕上げられるけど、やればやるほど空しくなってくる。
とにかくでっちあげて入稿。以前だったらDMに凝るよりも展示のほうを進ませたほうがよさそうに思えるくらい無駄に時間をかけていたものだが。なげやりなのか手離れがよくなったのか。
こんなはずじゃあ、って心境。全体に。天気は一向に回復しない。展示している最中には一転して好天になっちまうんだろうなバカヤロー。せっかくなんだから最高の条件で撮影し直して出したかったのだが、これでもいいかという心境になってくる。なげやりなのか細かいことにとらわれなくなったのか。ここ数年の個展や大きなグループ展はみな直前まで労働に振り回されてボロボロになっていたが、今回は時間がたっぷり、にもかかわらず撮影にも行けず暗室もできない。ただ腐るだけ。
 
他人のAdobe Photoshopに対する習熟度や作業内容がうっすらわかる質問。
「頻繁に使うキーボードショートカットを5つあげよ」。
上位2つはCommand (Ctrl)+SとCommand+Zの人が多いんじゃないかと思うが、保存はファンクションキーまかせで、表示系のCommand+0とかCommand+-をもっとも使うという人もいるだろう。単純作業の人はアンドゥなんて必要ないのかもしれない。スキャン業務の人はSや[や]、webの人はTやその先のテキスト編集系だったりするのだろう。
画像処理専門の人のキーボードをたまに見ると、その人特有の癖がかいま見えておもしろい。
10年前の台湾製Mac互換機にくっついてきたADBキーボードがいまも気に入っているのだが、これではCommandが一番減っており、その次に減っているのがZ、あとはAとK。テキスト入力で使うためだろうか。Mが減っているのはCommand+Mを頻用するから。他によく使うのはCommand+Shift+Zか。
昔はQuickeysとKensingtonの4つボタンマウスを連携させて自動処理やらいろいろ凝った処理をやっていたような気がするが、Photoshopにアクション機能が搭載され、QuarkXPress3.3J用のXTensionやDropletが充実してきた頃からQuickeysとも疎遠になってしまった。まだ製品としては続いているようだが、話もすっかり聞かなくなった。Kensingtonはまだ使っているが、現行のUSBの製品はADB時代よりボタンの配置が改悪されていて使いづらく、また作りも悪く、あまりこみいった使い方をしようという気が起きない。Photoshopのアプリケーションセットに登録してあるのはCommand+MとCommand+.だが、押しづらくてあまり使ってない。グラフィック系のアプリケーションでは全般に、ダイアログを表示させて実行というインターフェイスからフローティングパレット主体の操作に移ってきているので、こういったものを駆使するという流れではなくなってきているのかもしれない。