府中市美。135と67でパフォーマンスの撮影。三脚をてっぺんまで上げて脚立と一緒にあっち行ったり戻ったりせわしない。あれだけ露出バラして撮ればなんとかなってるでしょ。その後会場撮影。
展示風景の撮影というのはパースとの格闘そのものだ。なぜなら空間の撮影にほぼ等しいからだ。建築物の撮影も遠近法を意識させられるが、やはり物としての対象なので、手前の面の垂直さえ出してあとはせいぜいその面の正面を保てばだいたい充分、なんじゃないかと思う、たぶん。しかし基本的に直方体で成り立っており、しかも一般建築よりもはるかに容積の広いパブリックミュージアムの空間は、たいていの場合6面の角、12辺が露出しており、展示物よりもまずスヌケの空間に直面することとなる。壁に掛けられた絵画なんて壁の一部にしか見えなくなる。あれだけがらんとした空間を撮影するという機会はそうそうないんじゃないかと思う。竣工写真なんかは知らないけれど。外観より器の中のほうが空間を露呈させるということか。
135のT64以外はすべての持参フィルムをきっちり使い切る。Contaxの28mmやMamiya7の65mm、Ebonyの蛇腹レンズフードなど、もう処分しようと思っていた機材が大活躍。しかし180mmとか150mmは使い途に乏しい。EOS-1と12-24mmを使おうと思ったのに出てこない。下駄箱の上に置いておいて盗まれたか。エアレリーズはなかなか楽しい。そのうち外で使ってみよう。