午前中から特快晴。天気がいいと撮影に行かねばならぬとの思いからいまだ解放されない。一昨日も好天なのに撮影に出ず気が咎めてしかたなかった。撮影に出たいのに天気に恵まれず、快晴となると何を措いても繰り出すという、去年の個展後からこないだの個展前までの習性が抜けきっていない。
考えてみればこの日誌がハイテンションだったというよりも、この1年間写真熱に浮かされたような調子だったし、とりわけこのひと月くらいは憑かれたかのごとくだった。この思いつめぶりはなんだったのだろう。さまざまなものが交錯していたような気がするが、終わってしまうと夢から覚めたかのようにおぼろになっていく。
午後にはちらほら雲。赤坂見附から首相*官邸の脇を通って国会*議事*堂へ。この柵の内側に三脚を立てられる日は果たしてやってくるのだろうか。教育*基本**強行*採決がらみのデモの人がいて、警**庁の人が大量に集結している。三脚を持っているので警戒されるかと思ったらなんの関心もなさそうでかなりほっといてもらえる。報道関係者とでも思ってもらえたのだろうか。今度来るときは適当な腕章でもつければもっと楽かも。ぐるっと回って憲政*記念館。時計台は6x12でやっておけばよかった。こんなところにあるとは思いもよらなかった。しかしもはや今さら。最高*裁へ路上からおそるおそる箱を構えて冠布をかぶるが別に何も言われない。隼*町交差点からの眺めが、設計者の想定した決めの視点だというのははっきり見てとれる。でもここも敷地内のほうがよさそう。国会*議事*堂へ戻ってとにかく外からでも覗いてみようと思うが、スーツ組はしきりにデモの人々を双眼鏡で監視してるし、やっても植木に隠れてほとんど見えそうもないので見送り。反***法のギターつきメッセージソングをスピーカーから大音量でがならせている男が奥まった工事現場脇にいて、せっかくやるなら議事堂の前でやればいいだろうにと思うのだが、シュプレヒコールの人との棲み分けがあるのか、警**庁の人に遠ざけられているのか、みずから選んでやっているのか。なんにせよ建物の形にしか関心がない人間がうろついている場合ではなかった。ごめんなさい出直します。
15時頃にはすっかり曇。日本発色の六本木店が店じまいしていた。ネガの処理をしていたのだからここが基幹店だと思っていたのだが、新宿と銀座のみでやっていくらしい。ということは今後ネガは外注なのだろう。堀内も杉並が総本山でネガの処理もやっていたわけだがポジは新宿に出しているらしいし、もう昔の調子ではやってられないということだろう。そういえばサカタラボもフィルム現像をやめたらしいしどうなったのかと赤坂店を覗いてみる。ここも本店らしきものだったと思うが、1階はラボ的な受け渡しのカウンターは消滅し、ただの商談スペースになっていた。クリエイトはフジ系列ということもあろうがふんばっているほうだろう。仕事がらみもこなしつつ赤坂見附へ戻る。のち議事*堂や皇*居やそのへんを上から一望する機会あり。しかし暗くてよくわからん。