自作者の味方東急ハンズへ。まずネガキャリア受けづくり。
LPLの4x5伸ばし機には標準でネガキャリアを乗せるステージが付属しており、ネガキャリアをその上で自由に回転させられるようになっている。このネガステージはネガ周囲の迷光をカットするための4枚の可動式ブレードつきのステージと交換でき、これとガラスキャリアを併用するとたいへん具合がいい。Durstの最終型やLuckyのユニバーサルガラスキャリアの場合、キャリア自体に4枚のブレードが装備されているため、ネガをキャリアに乗せた状態でネガがブレードに対して傾いていると、平行になるまでネガの位置を修正しなければならず、特に黒フチつきで焼く場合にはきっちり合わせる必要がある。これをやり出すと際限がないのだ。何度も位置を調整し直しているとホコリも増えるしもう泥沼。LPLやOmegaのタイプはフィルムを引き伸ばし機に差し込んだまま角度が変えられるので効率がいい。もっとも構造上ネガキャリアの挿入部に覆いがつけられないため光もれが多いのはやむをえない。フラップ状の細工をして防ぐしかない。ところがこのネガキャリアステージは、丸い穴が開いていてその上でキャリアが回転する仕掛けなのだが、この穴が4x5ギリギリの径しかなく、黒フチつきだとけられてしまう。ブレードつきも同じ穴なので交換しても解決しない。PlaceMにあるDurstCLS450でも同様だった。だから去年の個展のプリントではネガの角がこの丸い穴でけられて欠けている。しかしネガキャリアステージをはずしてしまうと高さが足りず、ネガキャリアに散光ボックスの圧をかけることができない。これを克服するためキャリアステージも自作することにする。かつ4x5や6x12などのネガサイズに応じて交換できる固定マスクも考える。可動式のユニヴァーサルネガキャリアよりもこちらのほうが羽根の直交も狂わず確実。ここは精度に関わる部分なので自前の加工はやめてハンズでカットしてもらうことにし、4mm以上の厚さがいるので5mm厚の5000番台アルミ合金で値段を聞いたところ材料費と加工料で6,000円近い。ただの穴あき板きれにそれは高すぎる。角穴あけだけで3,000円弱とられる。3mmのアルミでもさして変わらない。やむなくアクリルにする。キズがつきやすく精度は劣るが黒マットで反射率が低いのは未処理のアルミよりいい。それでも3,000円以上。周囲にマスクのガイド兼引き伸ばし機から落ちないためのガイド板を溶着するため直角が出ていたほうがいいので自前の加工は見送り。しかし幅15mm以下になる部材の切断はできないとのこと。なんだかなあ。高すぎるので固定マスクは自作。
次に高輝度蓄光テープをHCPの「従来品」蓄光テープに換える。これでも暗室ではまだ明るすぎるくらい。巻いたままのテープが暗室にあると煌々と光を放っており、まわりのものが照らされて見える。フィルム現像まわりで使うには要配慮。近づければ確実にかぶる。
さらにHCPの超強力というふれこみの両面テープ購入。0.5mm。すでに使っている0.16mmのほぼ3層分。これでうまく高さが合うかはやってみないとわからない。幅が4mmでガラス接着部にぴったり合う。
新宿クリエイトで神田明神などのネガ引き取り。10年前のフィルムはだめだった。周囲がかぶったようになっていて、1枚は全体にかぶっており妙なまだらがある。袋のなかで一番上にあったネガで、厚紙と接していたためか。他はフィルムどうしなのでもっと密着していたか。この当時のKodak製品は国産にくらべてタフネス設計が行きとどいていなかったらしい。まあ国産だって知れてるが。これでおもしろい効果が出れば、邪道きわまりない目下の写真にもお似合いというものだが。でもこの程度で邪道をきわめたとか吹いてると、またどっかからお叱りが来るだろうか。邪道業界筋あたりから。
ヨドでFujiCG8x10購入。還元ポイントが多いと思ったら、連休中だけ3ポイント上乗せらしい。でも感材くらいしか買うものがない。新品で買いたい機材も特にないし。パソコンとかプリンタとかスキャナとかはほしいけど。ポイント割増すら活かせないまま連休も過ぎていく。