朝特快晴、いったん曇って昼前から晴れ。青い空に発達した積雲。今年都内でこんな夏らしい空はここ2日くらいしかなかったのではないか。ずっと光化学スモッグによるのか濁った空だった。でも巻雲も出ていて秋の気配もある。ある人物が、20年単位で考えると人の生の晩夏にさしかかった、といったことを語っていた。そうか。一生を4つにわけてみると、いくつまで生きるのかにもよるわけだけれども、長めに考えても晩夏、平均余命なら初秋、ちょうど今ごろの時期に相当する歳となった。そして最後には冬枯れに辿りつく、と。だが、これまでと今やっている写真にとっては冬が最上の季節なのである。空の透明度は高いし雲はないしで屋外撮影には最適の条件。ここ数年は下火だが4x5の対象もある。かつては毎年冬が待ち遠しかった。今も冬に本格稼働するための待機状態。それに、冬生まれのせいか昔から冬がいちばん好きだった。寒さは苦にならない。冬のはりつめた空気や生命力の希薄さが性に合っているのだろう。してみると、来たるべきこの生の冬こそがかき入れ時となるに違いない。
浴室でフィルム装填。しばらく放ってあった、2001年期限切れの160VC。こないだテストした時は使えそうだったが、この夏室内に放置したのでダメージが加わったかもしれない。2号器への装填に手間取り、表裏が不安になり一度出して浴室の床に落としたりさわりまくったりさんざんな扱い。しかも扉の目張りがはがれていて、はっきりわかる漏光があった。でも気にしない。意外とかぶらないもの。
真鍮と塩ビのカットを発注すべくハンズの工房へ。真鍮は再加工だが、塩ビはここで前に買ったということにして頼んでみたら応じてくれる。ありがたい。値段もたいして変わらないので、わざわざ歩かずにハンズで買えばよかったとも思うが、現物が確認できなかったしこうするしかなかったろう。
世田谷美術館。数年ぶりで迷ってしまい炎天下歩き続ける。ずっと水分が不足したままで、さほど歩いたわけでもないのにあとでふらふらになったので、熱中症の初期症状だったのかもしれない。公園でテスト撮影するつもりだったのだが知り合いと一緒に帰るなりゆきとなり、また日もかげっており見送り。美術館の建物はどうということなし。
帰途ハンズで引取。定期があると便利。あとひと月は使い放題。しかし時間がとれるかどうか。