さらに2枚作製。そこそこに器用なのだったと思い出した。ある程度の精度は出せる。しかしそれ以上ではない。クラスで1番か2番くらいには器用だがそこどまり。美大にでも入っていたら、指先の制御と目による検査にもっと長けたひとはまわりにいくらでもいる。この、ほどほどの器用さが、今やっていることを条件づけているのだろうと思った。突きぬけて器用で超絶的な精密加工の技巧を有していたら、こんな大雑把なカメラの自作などではあきたらず別の方面に行っていたことだろう。地頭の能力にしてもそうだが、与えられたそこそこの能力に見合った場所をいつの間にか見つけているのだろう。そうした意味で、資質に対して向いているわけだ、というのもあとづけの説明であって、そのように言いきかせているにすぎないのかもしれないが、身体能力も制作内容を規定する条件のひとつなのは確かだろう。
暗室作業をするつもりだったのだが遅くなってしまった。