午前中台風通過、昼過ぎに先月25日以来の晴れらしい晴れとなるが依然強い風。Qui*ckse*tでは心許ないのでGitzoの雲台を交換して持ち出す。1号器、2号器と昨日つくったやつにひさびさのNS160を装填。これだけ何度もテストしたんだから、1と2は実用段階だろう。中野島忠で注文していた部材を引き取り、鉄道が復旧した頃合を見計らって15時前頃乗車。もう風は弱まっている。台風後で透明度はまずまずだが積雲がちらほら。
有楽町と迷って浜松町から東京タワー。やっぱりまずはここ。日は傾いて柱の下に構えると直射日光は当たらない。雲が雄壮に広がるでもなくちょろっと出ている中途半端な空。結果次第でまた行けばいい。東京タワーなんて近いんだし何度行ったっていい。2号器をセットし保護キャップを外したらフィルムが露出している。開けたのが逆だった。やむなくフィルムは捨てて、ダークバッグで装填し直す。ホコリまみれになるのは必定だが、内部にホコリの発生源を抱えこんでいるようなものなので、どのみちホコリは涌く。シートフィルム装填をダークバッグで行っていたのはEbony45を使っていた2000年。2001年からは現在の居室に引っ越して暗室を構築したので使っていないはずだが、その時期でもホコリっぽいネガはある。16時前、EV15.3、20s。どれか日がかげって30s。
モノクロも同時に露光すれば、その日に結果が見られてカラーを現像に出すかどうかも決められる。明日からそうしよう。カラーフィルムの自家現像は、撮影が軌道に乗ってから。
こうして晴れの日に外で撮影すると、それだけで満たされる。日々のうんざりするくだらない諸々もいっとき忘れられる。現実逃避なのか。撮影のそれぞれの瞬間だってまぎれもない現実だ。
夕暮れ時には雲も消える。風はまた強くなる。
神谷町から新宿に出てクリエイトで今日の3枚、称名寺のはじめの2枚、桜木町の2枚を出す。堀内カラーに行ってばかりでしばらくクリエイトから遠ざかっていたので知らなかったが、同じビルの2階に移っている。1階は改装中で、終わったら戻るとのこと。わざわざ改装するからにはまだまだやる気満々ということだろう。年配のアマチュア客も多い。
ハンズで素材カットを依頼したら、短くてくわえ寸法が足りず加工できないとのこと。やむなく金ノコで切ってヤスリで平らに仕上げる。手際がよくなってきた。こんなの上達してもなあ。いやいや、こういった細かい作業ひとつひとつの上達の総体が豊かさなのだよ、きっと。
3・4号器に手を加え、もう1器仕上げてテスト露光。今晩中に。できるのか?