昼までぼんやりと濁っていたが、午後から空が青くなって雲も消える、ここ1週間ばかりと同じ傾向。
ひさびさの恵比寿庭場。あいかわらず嘘で塗り固めたような複合商業地区。日本の大規模再開発型の街区がインチキくさいのはどこでも同じだが、ここら一帯は赤煉瓦もどきの外装材を使って西洋の伝統的建築を擬しているために、なおさら空っぽの張りぼてじみており、オモチャっぽく見える。ただ、都内のこの手の施設は、土地が高いので狭い区画に押し込められており、すぐに抜け出せるのでそんなにつらくはない。ところが横浜みなとみらい地区あたりは広範囲にわたってそれに近いものが続くのでげんなりするのだろう、と気がついた。パサージュで撮影しようか迷ってやめる。15時頃でもEV10.7くらいだった。目黒方面に降り、外苑西通りを首都高2号目黒線に隠れて北上。明治通りから桜田通り、白金なんとかシティをかすめて白金を通り恵比寿へ戻る。夕方には、透明度は低いがほぼ特快晴となるも、まったく収穫なし。でもこれが本来のペースで、出かけるたびに何かしら撮影できていたここ何回かのほうがきわめて異例。というより目星をつけていた場所を一通りやりつくしてしまったわけで、手持ちの駒を使いきった感が早くも出てくる。1号器の前部が外れかかっていた。かぶった可能性あり。運搬中に揺らして締まったり、他が引っかかってゆるんだりする。これは防ぎようがなく、そういう条件にさらされるものとしてこしらえるしかない。