ひさびさにこのカテゴリ。10年前のパソコン周辺機器を整理すべくDVD-RAMをHDにコピーしたのだが、もう終わったと思っていたら3枚ほど新たに出てきた。これもコピーするため97年のPulsar2250を起動しようとしたらモニタに何も映らず、SadMacすら出ない。起動音は鳴って、内蔵HDの回転音も聞こえるのだが。ロジックボードがいかれたか。もう1台のUMAX、Apus2000のほうはHDがない。これはキャッシュメモリを巧みに使ってCPUを高速化するという、G3アーキテクチャの原型となった記念すべきマシンで、AppleよりクローンメーカーであるUMAXのほうが技術力が高いという現実をこれが突きつけたためにAppleがOSのライセンス生産を打ち切ってしまい、結果としてUMAXの互換機路線を閉鎖に追いこんでしまった因縁の機種、だったと思う。しかしこうなってはただの箱。インストールCDでの起動は可能。しかし本体にはLANポートがなく、DVD-RAMの中身を今の機械に持っていくすべがない。DVD-RAMドライヴもMOドライヴもUltraSCSIインタフェイスのみ。EthernetをなんとかできないかとPCIボードを差したりしているうち、CDからも起動できなくなってしまった。こんなことならSCSIの外付けHDが4台もあったのをヤフオクで処分するんじゃなかった。あれがあればとにかく起動はできた。また買うのか。コピーだけのために。しかしHDがあったからといって、こうなっては起動できるかどうかも定かではない。古いMacを持ってそうなひとに聞いてもなしのつぶて。
どうしようもない。街中でコピーすると1枚の表裏で6,000円とかとられる。バカバカしい。中身は昔のネガスキャン画像など。もう使うこともあるまい、おそらく。そんなもののためになんでここまでしなきゃならないのか。ふと、604系マシンではロジックボードをリセットできたはずと思い出し調べてみると、システムトラブルの大半はこれで復旧するらしい。このPulsarもきっとこれ。しかしApple製品の情報はあるが互換機のUMAXについてはどこにも書いてない。13年も経って、なお互換機の亡霊に煩わされるとは。これはオリジナルのCPUをG3の400MHzにのせかえてあるのだが、その空き箱に古い604の225MHzプロセッサを入れてあったのを今日偶然発掘した。これに交換したらひょっとしていけるかも。やってみた。見事起動した! ただ、プロセッサが壊れていたというより、内部にたまっていたホコリを払ったのが大きいのかもしれない。LPLのフットスイッチと同じ原因でへたってたのではないか。道具としてはおよそ次元が違うように思えるが、電器製品は結局のところ大差ないのかもしれない。これでコピーもすましたのだが、どうやるかというと、Pulsarに差したFireWirePCIボード経由なのだが、今ある外付けHDはFireWireもUSBもパーティションマップ方式がGUIDパーティションテーブルで、OS9.1までで制限がかかっているPulsarでは認識できない。そこで、AppleパーティションマップになっていてOS9で読めるPowerBookG3をターゲットディスクモードでHDとして使ってやりとりするというまだるっこしいバケツリレー。工業製品は規格に生殺与奪を握られていると痛感する。
もう使う見込がないMOも全部中身を消去して売っぱらうつもり。かつては1枚1,500円とかしたディスク。DVD-RAMなんて3,000円くらいしていた。全部お払い箱。デジタル機器は基本的に全部これ。しかし、Pulsarが起動しなくなったことでようやく縁を切れると思っていたUMAXのスキャナを、また捨てるに捨てられなくなってしまった。