暗室づくりの楽しさは、家を建てる楽しさに通じるのだろう。家を建てたことはないけれど。しかも誰かに注文するのではなく、すべて自分でできる。ラワン合板のカットなどは機材もないので店でやってもらうが、設計から資材の選定と調達、施工まで、基本的には全部自分で行う。そして使いながら不具合を見つけ、みずから修正していく。DIYそのものだ。
20枚以上のネガを焼き、60枚以上も印画紙を使った段階で、ようやく適切なフィルター設定がわかってきた。M77Y128程度が出発点。ただし発色現像液の疲労度合で変動はある。Portra400NCの増感ネガで、しかもタングステン光源とはじめてづくしなのでやむなしとはいえ、無駄多すぎ。Nの重要なネガ26枚をひとまずプリント完了。半分近くは黄に傾きすぎたのでやりなおし。Tで撮影したネガや旧型器でのネガまでは手がまわらず。
6日も入れっぱなしだったが、プロセッサから液を排出し洗浄。槽に沈殿はない。ただ、第1槽の排水にはタールと思われる黒い薄膜が混ざる。6日でこんなにはたまりそうもないので、前所有者の管理が悪かったのかもしれない。延長ホースは、洗濯機の排水口に流す分には、排出時にこぼさないよう留意さえすればまずまずうまくいく。ただしこれは排出口が低い位置にあるからで、廃液貯蔵タンクだとプロセッサとの標高差が少ないので、ホースの中に液を残さず排出させるのは手間かもしれない。洗浄水の排水でも、排水時にはホースを洗濯機の下まで運んでいかなければならないわけで、排水をバケツに貯めて運ぶのと手間はそう変わらない気もしてきた。
大島産業のロータリーカッター、薄手だがRC印画紙3枚重ねでもかなり強く押しつければ切れないこともない。でもたいてい切れ残る。1枚でも、油断するとつながっている。使いづらい。
フィルムを乾燥させる際、下の角にたまった水滴を吸いとっておくこと。現状では水の乾燥跡がついているので、これを防ぐため。
ネガに濃度ムラ。現像ムラだろうか。しかし水平方向にまっすぐはっきり濃度差があるのだが、こうなる理屈がわからない。でも、こんなに明確な欠陥があっても、再撮影の見込みは皆無となったら、さして気にもならない。とはいえ今後は防ぎたいので原因を究明しないと。
未現像の4x5ネガがたぶん50枚くらいはある。早めになんとか。