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朝から曇。午後多少晴れ出す。風邪は落ち着いたようだがまだ体がぎこちない。右足の発疹がうっすら痛む。2度の水ぶくれができて皮膚がはがれた部分のための大量の塗り薬は、もうさすがに使うこともあるまいとLas Vegasのホステルで捨ててきたが、1度の軽いやけどに塗布する軟膏は何かのために持ってきた。ステロイド系、副腎皮質ホルモン、わりあい強いらしい。電子辞書についてきた家庭の医学や薬の事典によるとはあまり使わないらしい。ただ、とにかく炎症には効くはずだし、1度塗ってみたらその部分が治まってきたようなのでまた塗ってみる。でもズボンをはくとこすれて痛い。これか、これを洗った洗剤がアレルゲンの可能性があるので、直接接触させるのは避けたい。ちゃんとした包帯は捨ててきてしまったが、3本99セントのガーゼが1本未開封で残っていた。これを巻く。スポーツテープもあった。でも歩くとずり落ちてしまう。このガーゼが所詮安物で、すぐぼろぼろになる。しょうがない。おそるおそる出かける。ハロウィンのパレードがなかなかの見物らしくて、今日だったようなのだが、どこでやっているのかもわからず行きようがない。
6割方の晴れ。Lincoln Center、通りを隔てすぐ北にJulliard School。なんだかあからさまだ。建物はどれも四角四面の堅物。
アメリカ自然史博物館へ。東側正面入り口は改装か修復中。想像していたより狭い。あんな狭いところに大型恐竜の化石が収まっているのだろうか。西側のガラス張りの新館には巨大な白い球。土星や木星もあるところを見ると太陽系の模型なのだろうが、木星と土星の大きさがほとんど同じだし、他の惑星も大きすぎるんじゃないのか。
仮装した子供連れの入館者が大勢。パレードは終わったということだろう。ここの客を見る限りではありものばかりでおもしろくない。こういう一般人でなくもっと本気の役者がいたのだろうか。
で、西側を行ってみることに。雲はこの際気にしない。ただ16時事典では南側の建物の影がかかるので遅いほうがいい。しかし日にかかる雲もあり、別の建物も影もありでタイミングが難しい。西側一帯は地上が公園のようになっていて公開されており、注意書きがあるが写真撮影や三脚使用についての注意はない。やった。しかし書かれてなくても追い出されることはしょっちゅうなので、短時間で決めなければならない。などと言ってるうちに雲が増えだしてくる。寒いし断念。ここは夏至近くのほうがいい。
このあたりの公園地帯には野生の、あるいは野生化したリスが多い。ネズミとの区別があまりつかなかったのだが、ネズミより頭が悪そうでウサギに近い。走ると体の動きに連動してしっぽが揺れ、全体がぴょんぴょんとサイン波を描くように流れていって妙なる動き。体を大きく見せて捕食者を欺こうということか。鳩は餌をもらいなれているらしくひとに寄ってくるが、リスはそんなに図々しくなくて臆病そう。後ろ足で立って前足を拝むかのようにすりあわせるしぐさが愛らしい。
M79バスでCentral Parkを横切ってMetropolitan Museum of Artを見ると出店が前にたくさん。M4で南下。
Grand Centralの駅構内で堂々と、でも小型の三脚構えてNikonの小さなデジタル一眼レフを覗いてる奴がいた。許されるのか。日本なら追い出しくらうところだが。
なおこっちで見るレンズ交換式デジタルカメラはNikonとCanonばかり。たまにSony。OlympusやPanasonicなんて見た記憶がない。マイクロフォーサーズが売れてるのなんて日本だけじゃなかろうか。白人や黒人にはあんまり小さいとかえって扱いづらいんじゃないか。かつて、あれほどでかいと思ったNikon F4だが、広告かカタログで欧米人に握られているのを見ると、手のサイズに実によくフィットしている、ということがあったけど。マイクロフォーサーズの場合、たくさん出回ってるのに、小さいために見落としている、という可能性もあるが。
ただ、小さいのは全部だめというわけではなく、どこで使ってもpomeraは注目される。今日バスでそれの名前を教えてと言ってきたおばさんに開閉して見せたらびっくりしていた。ATOKをとっぱらって欧文特殊文字を打てるようにして外国で売ればいいのに。電源は単4電池だしUSBとmicroSDでどこでも使える。大手の参入を招くのをおそれてるのだろうか。あと、現行の製品はファームアップでATOKをせめて5年前のパソコン版と同等にして、エンコーディングと改行コードを選べるようにしてくれ。外国のパソコンで使うときMSWORDが入ってないと困るから。
さらに欲を言えば、半分くらいの厚さの電子辞書が単3電池駆動で、カラー液晶でバックライト式でもあるにもかかわらず公式スペックではpomeraと使用時間が同等、実際にはpomeraはこっちに来てから5回くらい電池を交換しているのに、電子辞書のほうは買ったときの電池のままの長持ちというのはどうなんだ。使用頻度がまったく違うがそれにしても差がつきすぎじゃないか。Casio並の省電設計にしろとは言わんが、単3くらいにはできるだろう。それにやっぱり厚いので、次世代のはDM20の液晶とスペックをDM5の匡体に入れてくれ。ディスプレイが左に寄っても使い勝手は変わらなそう。電車の中で立って使うときだと左手で本体を支えて右手だけで打つので、むしろ液晶が左のほうが保持しやすいかも。
冬物を着るようになると、pomeraがポケットに入るのでいちいちカメラバッグから出さずにすみ楽。ますます使用頻度が高まりそう。
Trader Joe'sでインドカレーを探したらあった。オリジナル製品で、LAであれだけ並べてるんだからこっちに置かないわけがない。でもLAより品目がちょっと少なかった。愛想のいいレジ打ち白人女性は、同じ品物の重複入力を指摘したら対応できず、責任者っぽい黒人男性を呼んでいた。バイトでスキルが低いのか、従業員の犯罪防止のために取消の権限を与えられていないのだろうか。
Trader Joe's、オーガニックはまだともかくとしてもフェアトレードとかうさんくさいし、行ったことないけど浦安の夢の国もかくやという愛想のよさのレジ打ちは、LAでもそうだったがみんな暮らし向きの悪くなさそうな白人、カートを動かしたりの下働きは黒人とかヒスパニック、ちょっとすかしてるし、どっか信用ならない気もするのだが、やっぱり他のスーパーマーケットにはない変わったものがあるのでつい行ってしまう。