2tの光学ガラス届く。A4よりやや小さくカットしてもらい、原稿台ガラス面より一回り小さく、数°程度まで回転できる。
かつてのUMAXのフラットベッドスキャナでは、原稿台ガラス面上にネガをじかにウェットマウントしていたので、傾いている際の角度の微修正が難儀だった。むろんソフトウェア的に回転させれば楽なんだが、ただでさえシャープネスが悪いのにそれ以上悪化させたくないので、テストしてはカバーシートごと少しずつ動かしてというのを何度も繰り返していた。でも、マウントしたガラスごと動かせればだいぶ楽になる。
このガラスでフィルムホルダを自作。透過原稿専用レンズは原稿台ガラス面から3.5mm前後の高さにピント位置があるとされており、そこに合わせられるようネジで高さを無段階に調整できるようになっているホルダも売られているが、アンチニュートンリングガラス付属。フィルムスキャンではアンチニュートンリングガラスなんていうぬるい代物を使う気はない。10年前に鍛えた流動パラフィンによるオイル貼りの技術がある。高透過率高平坦性の光学ガラスに流パラとオーバーレイフィルムで密着させるのでニュートンリングなど出ない。ドラムスキャナなら必須の、高品位フィルムスキャンには不可欠の工程である。
引き伸ばしもこれでやろうかとも考えたが、そこまではできなかった。何しろ手間がかかる。
ピント位置にガラスの上面を合わせるべくゲタをはかす。1tの黒塩ビ板は実測1.2弱。厚すぎるのと精度が不安なのでボール紙を使う。こちらはほぼ1mm。両面テープだが、手持ちがHCPの薄くて強力なのと厚くてさらに強力な奴で、はがせないと後で困りそう。あとはニチバンの仮止め用の弱粘着力タイプ。こちらは弱すぎ。
ちょうどいいのがないので百均へ。近くの大きなダイソーが閉店してしまい、雨の中遠くまでいかなければならず不便。キャンドゥより種類が豊富。ダイソーの両面テープは蛇腹の自作などでずいぶん使ったが、粘着力が弱く耐久性も低い。しかしいつはがすかわからないので充分。ガラスにボール紙を貼って浮かせる。