曇。
EOSに12-24mm持って新宿へ。リハビリか? とんでもない。「写真」から抜け出すためだ。これはテストではない。今日撮影した結果を採用する可能性も充分あるのだ。繰り返す、これはテストではない。
そこらじゅうで「作品」と称して陳列されている「写真」の大半が、どんぐりのせいくらべをやっている。一番のどんぐりとなるべくあの手この手。どんぐりのせいくらべから脱するにはどうするか。簡単だ。どんぐりをやめればいい。
とはいえこれまでやってきた写真を否定するつもりはない。あれらはみなどんぐりにぎりぎりとどまりながらも、そこから逸脱しようとしていた。いわば奇形たらんとしたどんぐりだった。そういう確信を、今日はとりもどさせてもらえた。わかってもらえる機会が乏しいと、ごくまれにわかってもらえるのはほんとうにありがたい。
ときおり日が射すものの、昼間からほの暗い。白濁した空にげんなり。でももう天気なんかおかまいなく撮影できる。露出計を持ってくればよかったかとも思ったが、必要ない。そんな過去の習慣にしばられててもしょうがない。
「写真」陳列場を通りがかれば二十年一日のモノクロスナップ。いや四十年でもたぶん通用する。うまくてそつなくまとまってて。悪いとは言わないが、自分にとっては見るだけ時間の無駄。
ヨドバシカメラのフィルム売場が、5、6年前の場所に戻っていた。とはいえ以前は1階全部がフィルム売場だったのに半分以上は雑誌売場。どっちも売れない仲か。でも1階ではある。暗室用品とモノクロ印画紙とは離ればなれのまま。
A4ペーパーとフィルム購入。
新宿に新しく開店したというレモン社を探したが見つからず。西口北側のキタムラの近所らしいんだが。帰って調べたらキタムラは西口に2箇所あって、探していたのは別のキタムラの近くだった。道理でどこで聞いてもわからないわけだ。
午後驟雨。
行きの車中で勢い込んでたわりには、なんだかんだと時間もなくて結局撮影せず。別に撮影そのものが目的じゃないんだから、嫌々撮影するには及ばない。