有明へ。2年ぶり。ビッグサイトの撮影は何度もやったが、展示を見るのは2回目とかそこら。
第22回ファインテック ジャパン、Photonix2012他。日本の製造業の技術の粋、といいたいところだが中国企業も多い。IPPFだったかなんだか忘れたが、写真関連とは比較にならない動員と規模。すべて業務用途、それも生産技術である。民生品ではない。カメラなんていう枯れた製品ジャンルとは産業のスケールがちがう。
客はほとんどスーツの勤め人。平日のみの開催で、みな仕事として来てるわけだ。
だいたいにして会場内は写真撮影が御法度。億の研究資金を投じた特許技術の固まりが並んでいるのであって、コンシューマ商品の情報をネットに流してもらうための宣伝媒体などではなく、あくまで商談の場という位置づけ。
内容も高度かつ専門的でお呼びじゃない感じ。中国は最先端というほどでもないのか、ある展示社は手頃なレベルで、知りたいと思っていたのに近い展示内容だったが、係員は中国人。通訳もいるがミリとミクロンの区別も定かでなく、これで商談ができるんだろうかと心配になるほどで、聞きたいことがまったく伝わらない。もちろん英語ではなお伝わらない。
ちょっと畑違いではあるものの日本企業のブースヘ。いろいろ聞いたところの印象では、こちらのほうが将来性あるものの、まだ時期尚早か。
徒歩で台場へ。フジテレビの向かいには巨大駐車場。再撮影は無理。やる気もないんだが。
あの当時の営為は報われなかったけれど、必要な過程だったのだ、と過去の自分への喪の儀式。
虹橋を渡り品川で知り合いの個展。このごろめっきり歩かなくなってだいぶ衰えたかと思ってたが、まだ結構歩けるな。
 
街をゆく新人たちに自分を重ね合わせる。彼らのようにまったく新しい世界に飛び込むのだ。天啓ともいうべき着想と、その実現のために編み上げてきた技術によって、新天地でまた1からスタートし直せる。回り道は多かったけど、それなりに場数を踏んできた自負もある。彼ら同様に前途は開かれている。