特許庁からの拒絶理由通知書への対応、ひと月以上放置していたが、発送から40日以内に返答しないと出願が無効となってしまうので、期限の前になってようやく再開。
3区分のうち1区分を削除して2区分にするかどうかでずっと迷っていて、返上の方向でほぼ固まっていたのだった。登録されても、本来の目的である国際出願では却下される可能性が高いし、登録料が無駄なだけ。今日になって、米国への出願代理業務を直接行える弁理士事務所に問い合わせてみると、やはりこの区分での登録可能性は低いのではないかとの見解。やはり不要か。
でもこちらの区分のほうが本来は正しいのではないかという。
さらにJETROに相談すると、国際出願では相手国によって国際基準の解釈がまちまちなので、多くの区分で出願できたほうが、こちらの対応の幅が広がるという。それも考えてはいたのだが、出費に見合うだけの効果があるのか、実際に必要となる局面があるのか、には曖昧な返答。まあ無理はない。誰も答えられないだろう。複数国相手の出願となると、すべての国の事情に通じだ専門家なんてそうそういないだろうから。
結局、削除せずに3区分で行くことにした。
ダメ元で多めに出願してみたものではあるが、せっかく登録させてもらえそうなんだし、みすみすふいにするのももったいない、というのもある。
現時点では、有用か無用かわからないのだから、必要となる局面の可能性を排除できないのであれば、登録しておいたほうがあとあと失敗する可能性は低い。登録のための費用は、安くはないがあとでもったいなかったと臍を噛むほど高額でもない。
そしてJETROの相談員にも言われたが、不要だったら更新時点で削除すればいい。事情がわかってからでも遅くはなかろう。こうした質問に対してはあまりはっきりした返答はもらえないのが常で、この相手は特にそうだった。それに、かなり時間をかけて情報収集をし、自分の問題として熟考しているのだから、専門家とはいえ、他人がちょっと話を聞いて返答できるくらいのことはすでに自分で考えている。それでも、決断を迷っている際に、自分よりは専門的な立場にいる相手から言われたことにはかなりの影響力がある。つまり、背中を押してもらったということだ。
そういうわけで、多めに払って全部とることにした。制度上「写真」でもありつづけることを選択したのだ。
電子出願は一瞬、とはいかず、SSLで問答しているので10数秒かかり、「やっぱやめた」と中断する時間は充分にある。でも、受理された。さらに追加の手続補正をして削除してしまう余地はまだあるし、そもそも全部が登録されると決まったわけではないのではあるが。
試作、いったんはあきらめたところを、やはり根幹で妥協はすまじと根本的にやり直し。難しい。が、必ず何とかする。これまでも技術的障壁はすべて解決してきた。完全には解決できないまでも、自分なりに納得のいく限界まで突きつめてきた。きっと克服できる、その一念で、この20年やってきたのだ。