一息ついたので、懸案だった1区分追加の出願書類を特許庁へとーんと飛ばす。出願はオンラインでははじめて。手数料の納付はPay-easyで可能だった。やってみたらすんなり即日で手続きできた。
ただし、通常の銀行振込ができないのは既述の通り。特許庁が保守的で銀行振込を導入しないのかと思っていたら、出願側の企業の側の問題らしい。印紙で予納などする手続きが定着していて、長くやってきて不具合もないのに今さら変えるのは面倒、ということで、知財関連部署が銀行振込への対応に消極的という調査結果が出たのだとか。どこで読んだのかわからなくなってしまったが。
もうひとつ懸案の中国方面は膠着状態で身動きとれない。
開発期間がまるまる1年を超えて、ようやく目鼻がついてきた。
在社中唯一の納得できる仕事に日々没頭していた頃を思い出す。もし今日事故で死んだら、これまでの努力が陽の目を見ないまま泡と消えてしまう、と妙な心配をしていた。そして、この本を出せばあらゆる局面が打開されるとばかりに、期待を丸ごと託していた。このままじゃ死ねない。なんとしてもかたちにしなければ。執念そのものだった。結局営業上は失敗だったのだが、自分自身にとっての転機になってはくれた。その後がこのていたらくだとしても。
あの頃と同じ心境だ。これが実を結べば万事が動きだし一発逆転できる、との思いでみずからを鼓舞しつづけている。