国際出願事務局への出願料は出願前に納付しておくのが建前らしい。実際には決済や〆の関係でしばらく遅れてもかまわないが、本国特許庁に出願してから1カ月後には国際事務局に送致されるので、その時点でクレディスイスWIPOの口座に入金されていないと、未納付ということで却下されるとのこと。日本での送金から入金までは数日かかるが、しばらくの猶予はある。スイスフラン対円レートの推移を見守ることにした。
国際送金の手段について。三菱東京UFJ銀行は、東京銀行時代から国際取引に強いとされ、現在も法人の国際送金でよく使われるらしい。所要日数も他より短い。仲介金融機関を通さず直接取り引きできる海外の金融機関が多いのかもしれない。だが、高い。
三菱東京UFJの場合、窓口での手続きだと4,000円かかる。ネットなら多少安いが、送金先の口座を登録するのに1カ月かかるなどとのたまうので問題外。それ以外に、日本円での支払いには円為替取扱手数料が送金金額の1/20%(最低2,500円)のっかる。当然為替レートも実勢レートに上乗せしたぼったくり相場なのだろう。
スイスフランで支払えば為替手数料の上乗せはない。FXのコンバージョンで両替して、三菱東京UFJの外貨口座に入金すればその間の送金手数料はFX会社が持ってくれるし、為替手数料も低廉ですむ。これでいこうと、三菱東京UFJスイスフランの口座を開設した。日本円の口座がすでにあれば、1CHFを入金する必要があるが、ネットですぐに手続きできる。いざやろうかと思ったら、現地通貨で処理するというのに、外貨取扱手数料を円為替取扱手数料と同額取られるのだ。それじゃわざわざ外貨で預け入れる意味がないじゃないか。まったく油断ならない。
CITIBANKならこんなわけのわからない手数料は取らず、4,000円ですむようだ。CHFも受け入れ可能なマルチマネー口座がすでにあるので、FXのほうでCITIにCHF建てで送金できるよう登録さえすれば、手続きはできる。
だが、FXからCITIに移すまでに4、5日かかる。
ゆうちょ銀行は手数料2,500円で、他の銀行が横並びなのに較べて安い。クレディスイス宛の場合は仲介手数料が2CHFかかるが安いもの。ただし、日本円での支払いしかできず、外貨は扱わない。なのでFXで安く両替した外貨を直に入金して送ってもらうということはできない。
そこで海外送金での為替レートを聞いたら、102.65円とかでかなり安い。窓口での外貨両替よりかなり安く設定されている。毎日昼12時にレートが決定されるとのことだが、当日の実勢レートに1円上乗せしていると思われる。これは安い。FXを経由しなくても、この外貨両替手数料なら無視できる程度に安く押さえられるし、手間がかからないのでこっちの方がいい。ただし、レートは定時に決められるので、相場が下がった時点ですかさず操作して有利なレートで外貨両替する、とはいかない。
CHF/JPY相場は100円が当面の境界線らしく、99円台に割り込むと100円まで戻すということを何度か繰り返している。FXで外貨両替すればこのタイミングをねらってCHFにできるのだが、数千CHF程度じゃ大した為替差益が出るわけでもなし。もう面倒なので、ゆうちょにした。
この日深夜に100円を切ってから100円台をうろうろしている。当日の送金時のレートを聞くと100.12円。103円まで達していたことを考えるとまずまず。これから1カ月弱の間にこれより大きくは下がらないと踏んで、近所の特定郵便局へ。CHFでの送金なんて扱ったことがないらしくやたら時間がかかる。身分証を提示し、不正送金ではないと確認させられて約15万払う。戻ってきたら電話がかかってきて、通信文の文字数が制限数を超えているという。MARKと基礎登録番号だけに切り詰めてあるんだが。さらに6文字刈り込む。
さあ、ジュネーヴまで飛んでけ!