先月下旬に通知があるはずの採否の結果が来ない。連日郵便受けを何度も確認していたが、5月末日になっても音沙汰なく、webにも知らせがない。これは落ちたんだろうか。週末をはさんで月曜日、この日の17時以降にwebで公開されるとの1行。何度もリロード。17時過ぎても変化なし。18時頃、ついに結果がアップされる。自分の名前が……あった! 通った!
しかし他の採択者を見ると、中身はわからないがタイトルで見る限り相当お粗末。知財を抑えるなどここまでやってるやつは他にはそうそういないだろう、と予想はしていたが、案の定、どころかレベル低すぎ。こんなのに国費を投入していいのか、ってのばかり。
某三流官庁の外局が長年やっている助成金には落ち続けたが、審査のでたらめさは大差なかろう。それ以前に、ターゲットを完全に見誤っていた。しかるべき筋に相応の体裁で提示すれば評価されるに決まっていたのだ。今回の審査員の反応は上々だった。送る宛先をまちがえていただけなのだ。あんなものに期待するこっちが愚かだった。
今思えば、某官庁の助成にことごとく落ちたのはほんとうによかった。あれにまかりまちがって通っていたら、泥船にしがみつくばかりだった。ずっと落ちたことで、沈むだけのジャンルに見切りをつけることができて、まっとうな社会に生還できた。その審査だけではなく、あらゆる局面でほぼ完全に無視され、ほとんど評価を得られなかったからこそ、執着を断ち切ってここまでこぎつけられたのだ。これほどの無視にさらされず、中途半端な評価や活動舞台を与えられていたら、それにすがってもろともに沈没するだけだったろう。社会復帰させてもらえてありがたい限りである。いや、実現まではまだまだ遠いのだけれど。
しかも某官庁の助成よりずっと手厚く給付される。ざまーみろである。
某官庁のをもらって渡航しても大半は遠からずして消えている。ああはならない。かならず一発逆転してやる。