その後搬出で残してきた一部のプリントを回収。昨日までは自分の空間だったなじみのある場所が、まだ見慣れた親しいところなのに、もう疎遠な部屋になっている。住人として受けいれてもらえてたのに、いま行ってもただのお客さま。こういう一抹の寂寥感は展示のあとの常連さんだけれど、今日はそれに加えて針のムシロとまではいかないにせよ居場所がなくて、いたたまれずに誘いも振りきり早々に引きあげてきた。自分がいるべき理由がある場所、いてもいいという許可が与えられた場所は、それがつづくあいだはいいけれど、理由が消失し許可を返上してしまうととたんに居心地が悪くなる。やはり展示も本領ではないのかもしれない。フィールドだけが本来いるべき場所。