朝から無雲の快晴なのだが、ややヘイズっぽく遠い空の抜けは今ひとつ。
北与野。9階からさいたま新都心へ。12時半だと階段にも陽があたる。47mm一昨日装填したNC160、f16、f11、1/125。露出計出た目通りと+1。2コマ目で二重露光をやらかす。巻き癖がついているだろうからさして意に介さない。IM、f16、f11、1/15、日陰に入ってしまい測光できないので同じEV値と見なし、+1.5、+2.5。途中で声をかけられ、見ると制服の警備員。ここまでか、と思ったが、新都心を写しているのかと聞かれそうですと答えると、前もって申し出てもらえればもっと高い棟の屋上に入れてあげられるという。にこやかで人のよさそうな初老の人物。撮影中にこういう対応を受けたのは初。集合住宅でとがめられたことはなかったのだが、警戒するまでもなくどこでもこんなものなのだろうか。同種のことは何度かあるらしく、都庁にレンズを向けている人数を考えれば、埼玉県としては数少ない撮影スポットであるさいたま新都心にある程度人が集まるだろうことは容易に推察される。あの一帯に目をつければだいたいあの場所に集まるだろうから、管理会社としても対応に慣れて警戒しなくなったということか。園児たちの真上でごそごそやられるよりは、もっと危険の少ないところに誘導したほうが問題が少ないし、無害ならば怒りつけて追い出すよりも管理下に置いたほうが得策という判断だろう。巡回で見つけたと言っていたが、あとで管理センターをのぞいたら監視カメラがたくさんあり、それで発見されたか、あるいは向かいの棟で洗濯物を干していた住民に通報されたのかもしれない。ともあれ、持ち前の初対面の人間にだけ通用する感じのよさをいかんなく発揮しながら、またの機会にぜひ屋上に上げてくださいと名刺を渡す。入れてもらえる高い棟というのはもっと離れるのでやや不利ではあるのだが、建物の壁が入らないだろうし上がってみる価値はある。いずれ再訪。全体に他人に対する警戒水準が上がっている風潮ではあるから、どこでもこうはいかないだろうが、われわれが思っているより理解があるものかもしれない。NPC160、f16、f11、1/60。雲が出てきたので帰投。