H-5.2F-4.4。ここまで行っても不作。可能性のある場所もほとんどない。盛り土は2日の間にずいぶん進んでいる。遠からずつぶされるだろう。他にも場所がないでもないが、そこもいずれ手をつけられるかもしれないし、現状でももう実りもない。こちら側としても、対外的な環境もすでに盛りを過ぎており、多くの条件が終わりを告げているかのよう。
ホースマン製のリンホフアダプターボードがヤフオクに出品されていて、オフセットされていてNo.0、No.1シャッターで光軸が中心に来るタイプなので、もっとつりあがるだろうと思いながら7,150円で入札したら、競合者が7,000円だったので落札してしまった。画像を見てもすりあとがはっきりしていて使用感満点だが、もともとフラットボードとして製造されたものを加工していて、ボードの塗装面に直接リンホフボードのフライス加工部分が接触するので、使っているうちに塗装がはげるのがあたりまえ。これはジナー製品もそう。今持っているオフセットされていないジナー純正ボード改造タイプはヤフオクで処分するしかないが、しばらくは出品できない。
ピンホールカメラは板材からすべて組みあげるつもりで、バックもピント精度などまったく必要ないので楽だと思っていたが、シートフィルムホルダの遮光はどうにかなっても、露光時のホルダの保持とかピングラとホルダを入れかえる仕組みなどは相応の機構が必要であり、そうそう簡単にはできない。自作は楽しいけれども、カメラを作ること自体が目的にすりかわってしまっては本筋ではないので、ここでは製作の効率と動作の確実さを優先して既製品を流用することにする。部品取りしようとこのところヤフオクでジャンクのビューカメラを探していたがそんなにあちこちに転がっているものでもない。そこでメーカーからバックのみを新品で購入すればいいと考え、エボニーは高いだけでなく堅くて加工できないのですっとばし、タチハラに電話。噂通りいきなり社長が出てきたので自作用にバックを売ってほしいと話すと、カメラ所有者の補修用としてならいいが、バック単体のみでの販売はしていないと断られる。これはこれで立派な態度。ウィスタは4万ちょっとで単体販売OKとのこと。しかもアルミダイキャスト中心のぜいたくな作り。フレームにはめこみ縦横差しかえするベースの部分のみ桜材。タチハラよりピントの精度はいいだろうし、木よりホルダの抜き差しによる減りが少ないと見こまれるので精度が長期にわたって維持されると期待できる。当然ピンホールカメラなどには過剰品質。長岡製作所へ問いあわせると1万5千円というのでただちに上野へ行き4x5バック購入。仕上げはエボニーあたりに比ぶべくもないが、値段を考えれば充分。自作カメラに転用するにはもったいないくらい。フレネルレンズは付属せずオプション。ロールフィルムホルダ用の押さえ板は標準ではついていないが、必要になったら持ってくればつけてあげるよという。しかし勝手に切りきざんだのをまた加工してもらうのはどうにも気が引ける。ピンホールだけでも売ってもらえるとのこと。リンホフボードつき7,000円程度、ピンホール板のみ4,800円だったか。ちょっと高めだしピンホールくらいは自前で作ることにする。長岡の広角レンズ専用ビューカメラは安くてカスタマイズの注文にも気さくに応じてもらえるという話を聞いたことがあるがさもありなん。エボニーよりはずっと仕事も速そう。エボニーはコマーシャルのお歴々が吹かす先生カゼにあてられすぎたのか腰が低すぎてかえって気疲れするのだが、長岡のカメラを使うエライ先生はいないせいかこちらはそんなことはない。といって気難しくもなく、いたって自然。商売っ気も感じない。二代目も修行中らしい。
不忍池から東大病院をまわり下見。北側からは望み薄。不忍池越しだろうか。あるいは東大構内の階上。千駄木を経て西日暮里へ。鉄骨はそのまま。間に合うか。