H-5F-3.7さっぱり。しかも祝日だから工事はやってなかろうと思いきやほじくりかえしている。迂回するのが面倒なので門番のすぐ前から入っていったら立入禁止だとかわめきながらつきまとってくる。他にも侵入者はいるのにそっちはお咎めなし。強制的に退去させる権限は持ってないと判断し答えず歩きつづける。無線でコッパ役人を呼びだし、こいつがさらにしつこくまとわりつく。「国*交省ですが」と来たので「おまえは建物か」とかつて大島渚に言われた台詞を吐きそうになるが、ぐっとこらえてなおも無視し振りきる。この調子でやってたらいずれ警官を呼ばれるだろう。あと2、3回が限度か。どのみちあの調子では何週間も持たない。それにしても地形も悪く行っても無駄足なのが明白。反対側にまわったら同じオレンジの網が張られておりうすうす予想はしていたがこっちもつぶしにかかっている。もう終わりだ。
他の場所を探せばいいわけだが、4x5以前はあちこちまわっていて、結局あれだけの場所は見つからなかったのだった。これではいまだ納得いくものはできていないのだが、コニカのラボと微粒子フィルムが消え、美術界の主傾向とは正反対で行く先々で逆風が吹き荒れ、10年来の撮影地も国家につぶされつつあり、気象条件も悪化して思うようにならず、移動も不利で、興味も次に移っている。これでは新しく撮影地を探して続けようと奮いたたせるのは困難。消えるまでは見とどけるが、定期は買わないし、いずれ再開する可能性はあるにせよ当面は撤退となりそうだ。やりつくしていない、まだ満足していないという思いはあるのだが、もともと難しすぎるし、これだけ条件が悪くなってはいたしかたない。