H-4.0F-2.6構えるには至らず。
図面完成。フィルムバック面と入射面以外の4面は4mm厚合板を三層貼り合わせとし、コーナーをたがいちがいに組んで万全の遮光対策、強度も充分、のはず。これまでの反省からとにかく構造の単純さを旨とし、フィルムバック以外に可動部はない。ハンズに板材カット発注。朴やアガティスの無垢板のつもりだったのだが、やたら反っていて使いものにならない。見た目なんぞどうでもいいし、安いほうがいい。そこでシナ合板に。19枚にカットし2,193円。しかも所要時間わずか3時間。おまけに手動ノコギリとは精度もカット面の仕上がりも比較にならない。公差はプラスマイナス1mmということになっているが、0.2mm程度は出ている。こんなことならはじめからやっとけばこんなに時間を無駄にせずにすんだものを。旋盤加工パーツのテスト用のマウントもようやくひきとる。ぴったり組みあう。
コニシの木工用速乾ボンドで組みたて。軽い。色あいといい大きさといい軽さといい駅弁の木箱そっくり。0.3mm銅板はやめておとなしく0.01mm銅箔を購入。700円。1200番の耐水ペーパーも。
六本木でのネガはほとんど何も写っていない。無駄ばっかりだ。それを言っちゃあおしまいか。クリエイト新宿がカラーネガの店内処理をやめて水道橋送りになったので、テストにいちいち時間がかかる。ポラがあればこんな待ち時間は必要ないし、ポラホルダーは商売の人間が放出するばかりで買う人間はいないらしく中古が値崩れしていて、この際買っちゃおうかとも思うのだが、カメラ製作のためにしか使わず売り飛ばせる見込もないものを買うことに躊躇があり、いまだ手を伸ばさず。それにポラは有効露光域が狭く、4X5のシートフィルムホルダにくらべて画面サイズがやや小さいため、参考にしかならないような気もする。コストも4X5のフィルム代+現像代と変わらないし、テストが済めば無用の長物。
産業写真方面からは嗤われるだろうが、これまでにインスタント写真を使ったことは、他人の一般用ポラロイドカメラをちらっと押した程度で、4X5シートフィルム型のものは触ったこともない。メディウムとしての写真を踏査するなどというくらいならば、消滅してしまう前にインスタント写真くらい使っておいてもよさそうなものではある。しかし、ピールアパートタイプは転写方式であり、最終提示媒体上で感光作用が行なわれているわけではなく、かつて主張していたが今となっては忘れかけている狭義の写真の定義には含まれない、ということでずっと等閑視していたように思う。誰か545i貸してくれないだろうか。
ジナー転用を目論んでいた時点で、バックをフレームに固定するために買ったダイソーのクランプは、今になって本来の用途で大活躍。無駄ばかりでもない。