朝快晴も昼ごろから雲が出て1時過ぎには全面雲。その後やや日が差す。
ついにカメラ完成。知る限り最も底意地の悪いカメラ。いやカメラに人格も何もあるわけがなく、正しくは、底意地の悪さをもってつくられたカメラ、なのだが。これと同じ意図によるカメラが史上どこにも存在しなかったと証明する手だてはないし、これよりへんちくりんなカメラもなかったとはいいきれない。でも、まずないだろうが。銅箔にφ0.35mm程度。10年以上前に使ったきり使うあてもない製本用黒テープで目張り仮どめ。都営鷺*宮AP。12時半頃。雲が行き来しEV13.8ー15.1。2m、4m。4X5はひさびさ。去年のこの時期は撮れたのだったろうか。設計ミスが3点。ひとつめは入射面の左右に隙間が開く。板取の誤りはここだけだがどうにでも埋められる。ふたつめは三脚穴の場所。底部と左右の側面の計三箇所だが、手前の面に開けるべきだった。当初はそれも含めた4カ所の予定だったのだが、ナットが6個入りだったので2台分ということで3箇所にしたのだった。しかし2台目は側面には開けられないだろうから1カ所しか必要なく他は余る。これくらいなぜ読めなかったか。三つめは三脚穴の位置。各面の中央部だったがもっと後ろにするべきだった。3ウェイ雲台ティルトの角度が足りないときに前後を入れかえるとパーン棒が写りこむ可能性がある。ただこれは自由雲台を使えば解決される話。
杉並HCLまで歩いて現像出し。6年ぶり。場所も確認せずに行って、住宅地の中なので迷うかと思ったが意外にすんなり着く。前に行ったときは現像待ちの客が大勢いた記憶があるが、今日は一人もいない。C41は4時間。フジヤで525円で買った中古4X5ホルダのテストも兼ねている。
中野、新宿と歩き、#2000の耐水ペーパーも買ってからHCLまで戻って引取。
オーバーではあるがともかく写っているではないか。すごいわ写真。たいしたもんだ。こんな妙ちきりんな仕打ちに対しても筋を通した振舞いを返してくるのだから。いや写真にも人格なんぞないがね。ホコリがちらほら。それも味。カブリもあるが迷光ではなく内面反射だろう。4隅にクリップ痕がつくのはかつて小林のりおあたりのポジプリントでずいぶん見たが、自前のフィルムではたぶん初めてではないか。