朝から特快晴。絶好の写真日和、なのだが、いつも通りただし書きが必要。この手の口吻は「ここで撮れない奴には写真をやる資格がない」「写真家たるもの歩いてなんぼ」「人を撮らなきゃ写真じゃない」「ズームレンズを使うのは写真とは別もの」とかいうたぐいの、ラーメン屋に関する情報を自己確認の支えとしている人々の堅い掟にも匹敵するような量と強制力をそなえた、教条主義的で原理主義的な能書きと結びつきがちなので、発言に及んでは慎重を心がけたほうがよい。このところやっていることに限るならば最適な気象条件、というだけ。
内部をつや消し黒で重ねて塗装。入射部調整。フィルムホルダにも手を加える。500円のホルダは思う存分いじりまくれてたいへんよろしい。トヨのホルダはアメリカ各社の製品よりも各部に配慮が行きとどいている。フラップと本体の切り返し部分に溝を設けて遮光を確実にしてあり信頼性が高い。以前新品で購入した現行のII型はフィルムの装填部分のクリアランスがきついらしく、平面性の高さがうかがえるものの装填にはやや手間どるのだが、前の型は多少遊びが大きいようだ。
六本木。14時。また泉ガーデン。風やや強い。EV15.5。今日も時計を忘れ約1m、3m。雲台を変えるのを忘れていた。7mm径の穴だとピングラ像は明るいもののなんだかまったくわからない。冠布をかける部分をつくってなかった。水準器を当てるもバックに水平の基準になるところがない。日発で今回は4h待ち。そのかん六本木の坂を昇り降りし西麻布南麻布麻布十番溜池山王を経て戻り回収。向きは狙いとちがうが露出はこんなところか。内部反射はいまだ激しく画面周辺部の濃度増加が著しい。ハレギリですか。まず無理。やはり水平は狂っている。これは難しい。