やはり昼頃は薄ぼんやりした空。北は雲が多そうなので南へ。鎌倉。もともと苦手な風土。みやげ物屋がたくさんあるような土地は信用ならない。だいたい古都とか文化の香り漂っちゃうような場所は無粋な人間にはきわめて居心地悪い。文人がおおぜい住んでたなんてうなされそうだ。鶴*岡八幡*宮。なんとかいう手前のやしろは改装中。それもその先も山の斜面にあり、なおかつ引きがとれない。どうしても上を見るような格好にならざるをえない。建物自体は低いのに仰ぎ見させるという実にうまい工夫。Gitzoかついでうろうろしてるとつまみだされるかと思ったらそんな風情もない。さすがここまでの観光地だと三脚もOKか。それにつけてもこの三脚は難儀である。肩に背負ってると肩の形状のせいか肩胛骨が張り出してるためかすぐにずり落ちてしまう。脚を握って水平に持って歩くと、Hus*kyとちがってセンターポールと脚の間隔が広く指がはさまれないので持ちやすいのだが、何しろ縮めても雲台こみで1m近くになるので凶器みたいなものだ。エスカレーターや動く歩道で水平の状態で肩に乗せるとターミネーターばりになってしまう。ガタイはともかく。それもはた迷惑だろうが、野っぱらを移動中に運んでいるのもダンベル持って歩いているようなもので持てあます。しかしこれでもまだ足りないわけで、重しの水を補充する必要があるのと、欄干に反射があるので八幡*宮はしばしやりすごす。
ハーフパンツを撮影にはいていったのは初めてだと思うが、蚊に刺されやすい体質の人間が夏場草木の近くで動くときには向かない。それに何かとあちこちぶつかってよろしくない。鎌近は何年ぶりか。本館も別館も素通り。そうこうするうち空が青くなってくる。八幡*宮関連の茶屋でたっぷりと水をせしめ、南西から八幡*宮へ。日がかげってきたせいかさっきより参拝客が増えている。しかもさっき気になっていた反射は残っている。もういいやとEV14.4、2m。たぶん2年期限過ぎの160VC。そうそう来ることもなかろうしせっかくだから撮っとこうという心境。記念写真となんら変わるところはない。人がいなくなる頃合を見はからうのだが、2分も開けてりゃあとからいくらでもやってくる。雲が出てきて暗くなり、2mだったか3mかあやふやなもう1枚。文句も言われず好き勝手に撮影させてもらったお礼に、無信心者ではあるがお参りさせていただく。でも5円玉がなく、通りすがりの女性連れが「10円は絶対ダメ」と言ってるのを聞きそういうものかと1円玉。帰りしなに境内の草木へ重しの水をお返し。