朝、まずまずの抜けだがちらほら雲。ともかく出発。またも国際展示場前駅。有明*スポーツ*センターをと思ったがその前に軽く有明*コロシアム。8時頃。絵柄はまあこんなもんだろうが以前のように邪魔な車はいないし光が当たっているのでとにかく撮影しておく。背景はほぼ無雲なのだが太陽に雲がかかっていて当面暗い。この物件は屋根を下から支えるトラス構造が特徴的なのだが、通常の晴れの光線状態では輝度差が大きくてシャドウとなるトラス部分はつぶれてしまう懸念があるが、照度が低ければコントラストが下がってシャドウ部が起きてくるかもしれない。それもおもしろいかと思いEV14.5で2m露出したらぐんぐん明るくなって結果的に露出オーバー。次にぐぐっと引いてみたら、俄然おもしろくなって驚く。距離が違うだけでこんなに変わるとは。水平も出さず下の地面の線にあわせて傾ける。水平出ししないとこんなに軽快にすばやく撮影できるのか。EV15.7、1m。ときどき迷い雲。左に寄って1m。同位置から横で1m。もう一枚おさえておいたほうがとも思ったが、これ以上場所の動かしようもないし次もあるのでこれまで。
9時だったか、有明*スポーツ*センターに移動し以前より遠くにセット。水準器だけでなく箱の線で水平出し。水平よりも左右方向のズレのほうが傾きに影響するようだ。正面出しが重要となる。EV15.7で一発目は覆い露光のマスクに直射日光が当たってしまい、アクリルも使ったが影響がありそうで没。同位置からもう一枚。気がついたら利用者が正面で群れて喫煙している。いれかわりたちかわりやってくる。どうしてスポーツマンとかいう人種であるところの東アジア人はみな喫煙習慣を持っているのだろう。日曜になるとこの辺をよく走っている競技用自転車乗りもしばしば一服している。いや喫煙をとがめだてる気はさらさらないのだが、あの人たちの目的がなんなのかよくわからないし、第一ぞろぞろ連れ立って外に追い出されてヤンキー座りしているさまを見せつけられると、お天道様の下で真っ当に生きようという意欲をどうしようもなく減退させる。きっと健康増進とかじゃなくて、つきあいが目的なんだろう。スポーツもタバコもそのための道具。そんなことはともかく邪魔なことこのうえない。雲もときどき。遠ざかって1m。さらに遠ざかってと思ったが、たむろしてるのはいるし11時頃でサイドサイトに近くなってきたしで中止。
台場へ。フジ*前広場は予想通り駐車場。駅から長蛇の列がパレッ*トプ*ラザまで並んでいる。そうまでして入るほどのアトラクションがあるとは思えないのだが。テレ*コム*センターがまだ不満なので早い時間帯に再撮影と思ったのだが、11時半に着くともう雲だらけ。しかしよく見るとガラス面に雲が映っている。ガラスなんだから映るし、これまでは空の反映を見ていたわけだが気がつかなかった。この物件は空の色そのままに青く、背景とのコントラストに乏しいとは思っていたので、むしろ雲を入れてもいいのではとも思ったが、1mという時間露光するのでは雲が流れる。しかし極端な長時間露光でもないのでおぼろに流れるのでもなく中途半端にボケるだけだろう。それに積雲ならさまになるが巻雲ではただしらっぱけているだけになるだろう。巻雲と層雲が出ているが、上層と低層で風向が違うらしく、巻雲は北に、層雲は南に流れている。巻雲のほうが動きが早い。どっか違うような気もするがまあいい。最大の問題として、複数の中に1点だけ雲があるというのは許容しがたい。しかも、雲を入れるとなると雲の形や分布のしかたまで納得いくまで追い込もうとするだろうから、そうなるときりがない。この3年間無雲でやってきたのは、天気まかせなので撮影機会が限られ、一見歩留まりが悪そうだけれど、雲を入れることによるきりのなさを想像するならむしろ効率的なのかもしれない。
結局雲は増える一方で、午後行こうと思っていた舞浜も見送り、本命のビッグ*サイト待ちでゴロ寝したりうろついたり。あんまり眠れないし、こう何回も来るともう行くところもなくなってさすがに飽きる。雲は切れないがこれまでの反省から最後まで見届けることにする。この対象を撮影したネガのスキャン画像で、トーンカーブをいじってもっともいい色はどれかと探していたときの色の具合を思い起こしながら、日没前の日の光が刻一刻と変化することでうつろいゆく実際の対象の色味を追っていき、それがまさしくあの時の「もっともいい色」になっていくさまを見とどけるのは、事物の視覚的再現ということを問い返すような経験。しかし17時過ぎても雲は消えず終了。眠い。