レンズクリーナーのブラシで、なかなかとれなかった印画紙上のホコリを除去。スポッティングは見送りの気配。撮影時とプリント時に起きていた出来事をそのまま提示するべきで、撮影時はもちろんプリント時にネガに付着していたホコリを糊塗してしまうのは本筋ではないのでは、という理由。それに、このホコリによって写真であることをことさらに意識させられるという反応もあり、レタッチのようにキズを塗り込めるのはせっかくの写真の露呈を妨げることになってしまう。もっともホコリが多いほど平面を意識させる度合がより強いというわけでもなく、少ないにこしたことはないのではあるが。