遠く雲あるも快晴。なのに朝から東奔西走。トコトコ徒歩でだが。
藤本写真工業に連絡すると高周波トランスが入ってるので並のテスターでは電圧を計れないとのこと。やはり過電流が流れている可能性が高い。原因としては電源回路に異常があるか、回線のどこかに接触不良で抵抗値が上がっているか。藤本の東京支社はたたんだとかで、代わりの電源を調達するにしても大阪から送ってもらうしかない。どうする。またレンタル暗室なのか。しかしPlaceMのHPを見たら予約は前日19時までと前はなかった但し書きが。まああの体勢じゃ対応できなくもなろうて。そういえば中野*日東*商事にLPL7700系の電源ユニットが単体で出ていたなとふと思い出す。あいつで何とかならないか。どちらもランプは12V100W。LPLに確認するとLuckyと同じPhillipsEFPらしい。いける。日東に在庫の確認。残っている。あんなもの買う人はそうそういるとも思えないので取り置きもせず出発。ついてみると2台もある。通電しテスターをかけてみるが反応なし。これも高周波らしい。ええいままよと購入。3,000円と言われたので値切って2,000円だが、前は2,000円だったような。4x5を完備させたら使わないものにこんな出費するなんて……とは考えないことにして、島忠へ行き念のためヒューズをはさもうと物色するが、12V用なんてのは特殊らしく置いてない。汎用ハロゲンランプも12Vは75Wどまり。東急ハンズでも同様。あんまりいじくり回すのはやめて、LuckyのコードをLPL電源ユニットに直結することにする。どちらも雌なのでショートの危険は少ないだろう。それにしてもギャンブルだ。なんの保証もない。またランプを切らして、結局レンタル暗室で焼くのだろうか。もうまったく使ってないスピーカーケーブルから電線を切り出して結節。考えた限りではうまくいくはずだ。しかし読み切れない不定要因が潜んでいるかもしれない。電源ユニットからのコンセントをタイマーにつなぎ、おそるおそる電源投入……ついた。当座の間に合わせにはなる。
何度も書いているが、どんな技術的障壁も、筋道立てて考えていけば必ず原因が究明でき、どこかに解決の方途がある。少なくとも写真の技術的問題に関していえばこれまで克服できなかったことはない。理詰めで考え、創意工夫を凝らすことでいかなる困難も乗り越えられる。写真の合理性とはそこに尽きる。
社会的障壁はそうはいかない。理詰めに考えたところでどうにもならない。それでも、どうにかしなければならないのだ。
ここを暗室として使うのは2年前世間的つきあいのネガを焼いて以来。自前の暗室はいい。よけいなことに気を使う必要がない。集中できるし、時間も気にしなくていい。ラジオも大音量でかけられる。作業中はラジオがなじむが、一番頭に入ってくるのは暗室作業。とりわけ全暗だと聴覚が鋭敏になり、すいすい入ってくる。
ひきつづきプリント中。PlaceMではプロセッサ挿入時に印画紙を乳剤面下にといわれたが、CP31では乳剤面上。ひょっとしてあそこのCP51でもそうだったのではないか。乾燥ムラがつくのはそのためでは。PlaceMで何度も紙づまりのためCP51のローラーユニットを外したので、構造としてはほぼ同じのCP31も難なく扱える。
たまに黒くまだら状のにごりが出るのが謎。原因はあるはず、なんだが。
さて薬品つくってこれからモノクロ。ネガが足りないような気がするが出てこない。全暗でしばらくやってるとモノクロのセーフライトに違和感が生じ、こんな明るいところで印画紙開けていいの、という気分になる。