Gitzoの雲台はレベリングのシャフトが曲がっていて、ロックすると水平が狂うので非常に使いづらかった。ところが、以前落としたときにここのシャフトとパンニングのシャフトのグリップ部分のプラ部品が割れてしまい、新品購入で保証期間内だったので、修理扱いで新品パーツをとりよせたのだった。パンニングのシャフトはグリップがすっかり割れていて交換するしかなかったが、レベリングのほうは先の部材がとれただけなので充分使える。これが残っていたので戻す。解決した。ものは捨てないでとっておくものだ。それに、ときどき新品のほうが結果として安くつくことがあり、新品を買うのも悪くない。特に壊れやすいものは延長保証つきの新品に限る。
とはいいながら、とっくに期限切れのフィルムをまた大量に買ってしまった。現在の写真フィルムの処理前の経年劣化防止技術はきわめて高く、ネガフィルムであれば開封されていない限り期限を過ぎても充分使える。印画紙はそうはいかないが。開封後放置されていても、露光後すぐ処理すればだいたい使える。露光後時間が経ってしまった場合でも、うるさいことをいわなければ結構なんとかなる。融通が利くのである。ただ、それは有効期限後10年とかその程度は使えるといった程度の話であって、処理後のフィルムの変褪色は不可避的に発生するし、それ以上にアセテートベースの現在の写真フィルムはいずれ必ず劣化するのであって、長期的に見るならば決して強靱な素材ではないのだが。