写真器の画面センターがフレーミング中にわからないので、その表示のためと、暗室作業時の見当のため、東急ハンズ新宿店へ蓄光テープを買いに行く。だが、買う直前に、別に蓄光テープに頼らずとも、ピングラ上に中心線を罫書きすればいいのではないかと思いつく。そのほうが正確だし像と重なるので確実。まっとうなビューカメラと違って投影像がボワボワなので邪魔にもならない。でもまあ暗室では必要なのでせっかくだから購入。HCPの高輝度蓄光テープ。10mmx1mで504円。「発光時間は約7-9倍、残光時間は約20倍(当社比)」の売り文句についつられて買ってしまう。ためしに明かりを消してみるとかなり明るい。透明のピニール袋に入っているので、開封せずにその性能が確かめられるというきわめて珍しい工業製品。しかも1時間経った段階で、並のテープの5分経過時よりなお明るいというデータ。しかし実際のところ、一般的な感材の暗室作業で60分も残光が必要な局面はまずない。それより明るすぎて感材に与えるカブリの影響のほうが気になる。2005年の個展のプリント中にPlaceMで蓄光テープのためにかぶっているのに気づかず大量の印画紙と時間を無駄にした苦い記憶があるので、強力な蓄光効果のある製品には警戒心が働く。手が明るく照らされるくらいだから、印画紙ならともかくフィルムがかぶる可能性は高い。うっかり買ってしまったが、これは交換か。