LPLの4x5引き伸ばし機に装着するカラープリント用のダイクロイックフィルターモジュールをついに発注。多階調モノクロもこれで一応は焼けるので、今装着してあるVCモジュールもこれで代用できるのだが、処分するかどうかは思案どころ。あまり損が出ないならともかく、安くしないと売れないようなら使っていたほうがいい。YMC3チャンネル独立のフィルターよりも使いやすいのは確か。
かつてはYMC、4色の場合にはYMCBLと呼んでいたのだ。写真用カラーネガ印画紙やカラーネガフィルムなら乳剤面を手前に見た場合の乳剤の順になっている。原理上は、上からレギュラーの青感色層、これが発色はその補色でY(ellow)、青色光カットフィルターを挟んでオルソの緑感色層がM(agenta)、さらにパンクロの赤感色層があってこれがC(yan)となる。これは偶然にもプロセスカラー4色オフセット印刷での一般的なインキの重なり順と一致する。一番上が濃度の低いY、次に低いM、より濃いC、そして最下層がもっとも濃いBL(ack)の順となる。実際の刷り順はその逆、BLから刷っていく。YMCやYMCBLの並び順には合理的な理由があったのである。CMYKなんぞという浮かれたDTPの流行といっしょに湧いて出た呼称の語順にはそのような根拠がない。
LPLのフィルターモジュールだが、またeBayあたりに中古が出そうな気がして踏み切れずにいたのだった。円安もあるけれど。フィルターユニット単品が出ているのを2度見ているので、また出てもおかしくない。届いた直後に出たりするのだろうか。
そういえば池袋ビック本店地下に引き伸ばし機があった頃、LPLのC7452かC7453か、その時代の型のカラー引き伸ばし機のフィルターモジュールがなくなっていて、どうやら万引きされた様子だった。暗室用品売り場なんて人もいなくて万引きしやすいだろうし、まともに買えば10数万もとられるのでやっちゃったんだろうけど、くすねてきたようなもので自分の写真焼く気になるのかね。写真の中身からしてくすねてきたようなものばっかりだからいいのか。