朝から特快晴。しかも透明度高い。メトロの一日乗車券を買って、もう何度目かわからない護国寺。しかし門へと近づいていく途中で太鼓らしきアタック音がして嫌な予感。次第に打楽器音の回数が増えていき、登りきって見えたのはお堂に並べられた和太鼓をしきりに叩いている一群。これだから土日は撮影にならんのだ。せっかくの空だが取り巻きもいるしであきらめるほかない。護国寺のwebサイトにはこれの記載がなくほとんど機能していない。
築地本願寺にはまだ早いので、先に営団赤塚。しかし駅名に「営団」を残すくらいならなんでわざわざ改称したのか。またぞろ利権がらみとかなんかだろうけどさ。東京大仏を確認しておこうと思ったが、駅から遠くて時間がなくなりそうだったので食事だけして乗車。新富町に出る有楽町線づくしルート。
2時半過ぎ築地本願寺着。築地歎異抄入門講座の看板が柱にかかっていてやや気になるが、夏至近くでこんな機会は当分ないかもしれないので警備員に一声かけて執行。光はクロスだがこれからいい按配になる頃。しかし北西から不穏な巻雲が。とにかくさっさと撮影しちまおうと1mで露光するがすでにフレームないにうっすら雲。はじめドームをおさめるべくなるべく引いていたのだが、そうすると全体にちんまりしてしまう。しかも正面からではどのみちドームが入り口の屋根におおかた隠れてしまうのであまり意味がない。そこで以後はもっと寄ってドームを隠して入り口だけに絞る。数枚切ったポラも捨てて一から出直しやりなおし。ところがポラが真っ黒くなる。ロールの回転ムラっぽいかすれはあるが画像はまったく出てこない。白いんならわかるが黒というのがわからない。しかも4枚もこうなる。期限切れだけど4月まで。こんなのまだまだ期限のうち。ホルダの不調か、と思って今空けてみたら奥に留め金が残っていた。すると未露光だったということか。でもこんな金具は少なくともはじめの頃はなかったような気がするのだが。画面内は黒いが外側が白いのも不思議。未露光でも白くなるわけでこういうものか。
とにかくポラがないのでもうあてずっぽう。しかも雲が消えない。1時間ほど待って4時過ぎ入門講座が終わった頃、帰りの客を気にしながらもフレーム調整しつつ続けざまに4枚、EV15.1とかで90s。そしたら看板を下ろしたのでよしよしと思っていたら、今度は両側の柱に看板がかけられる。なんとかいう貸しの催しらしい。警備員が扉を閉めていいなどと言っている。カメコなんか関係ない、と。カメコ呼ばわりされたのは知る限りはじめてだし、世間的にカメラと見なされる代物なのかどうかもあやしいし、それよりも世間的に小僧と見なされる代物からはおよそほど遠いわけなのだが。だいたい仮にも西本願寺の別院という格式の高い寺院の関係者が、「小僧」に由来する語をそんな軽々に口走っていいものなのだろうか。敷地の大部分は駐車場だし、あちこち違和感。雲が切れたので露光したら扉を閉めはじめる。やむなく引きぶたで覆って中断し、扉が閉まってから露光再開。失敗だろう。
しかし基本的には扉が閉まっているほうが好ましい。人の出入りがないということもあるが、宗教施設として機能している顔には関心がなく、単なる建造物、巨大な造形物としてとらえようとしているからなのだろう。そこで扉が閉まった状態もおさえようとするが、雲が消えず途中で開いたりでもうボロボロ。高層住宅の影が階段に迫ってきたので撤収。でも、あと10分くらい粘ってもよかった、としばし後悔。露光は7枚、1枚カブリ。ラボに出したのは5枚。なんとも不満だらけ。