使用中現像液だが、ボトルの底に何やら沈殿しているのはいいとして、ベローズボトルを縮めて空気を追い出して密栓したはずなのに、ベローズが伸びて空気がたっぷり入っている。しかもこの高温下に放置。さすがに現像液の能力が疑問なのでまず2枚。気象庁発表の練馬の気温が24.5℃なのに一体どういった怪奇現象なのかわからんが31℃。5m。まあ像は出る。そこで昨日のネガ3枚と、カブリの検証のため箱から出したばかりの未露光ネガの計4枚を5m。2号器はあんまりおもしろくない。全体にわりあいシャープ。期限切れフィルムばっかり使ってると、薬品もメーカー指定の用法に従っているのがばからしくなってくる。まだ使える薬品なんだから使い込めばいいじゃないか。しかし像が出ればいいというテスト段階ならともかく、いずれ条件を揃えて安定した結果が期待できる方が歩留まりが上がって結局は安上がりという判断に落ちつくもの。
乾燥くらいはそろそろまともにやろうと、でもAgガードはもったいないのでドライウェルで水切りし、去年水没ネガのために買って結局使わずじまいだったベビークリップをようやく引っぱりだして吊す。以前のTMX4x5はフィルムのどこにも製品名などの邪魔な文字が入ってなくてよかったのだが、100TMXはKodakの最近のカラーネガのシートフィルムと同様に、ノッチと同じ辺に製品名が入っている。この辺にクリップを噛ます。ノッチと文字とクリップ跡という、画像からすれば視覚的には夾雑物の要素がひとかたまりになる。縦位置正像で文字が正立するので、縦位置が正位置という扱いなのだろう。フジは横位置正像で文字が正立する。
濃い。テストなのに露光データもとれやしない。しかし温度調整が難しいのでしばらくはやむなし。箱から出してすぐ処理したネガは、エッジのカブリの場所は違うものの、以前写真器の遮光性テストをしたネガと変わらず全体に濃度が乗っている。むしろ今回のほうが濃いような気もする。したがってこの濃度は写真器の遮光不足が原因のカブリではない。もともとかぶっていたか、現像処理中にかぶったか、別に異常ではなくこれが通常の最小カブリ濃度であるか。さらなる検証のためには、有効期限内のフィルムを買ってきて同一条件で処理し、また信頼のおける外注先に未露光ネガを現像してもらうなどの手段が考えられる。でも、もともと画質なんて悪いんだからそこまでする必要はまったくない。おそらくこれくらい濃度が乗るということだろう。120の100TMXよりも濃いようだが気にしない。
2005年個展の6x12のスキャンデータを捨ててしまったらしい。web用の低解像度画像しかない。オイル貼りをせずにネガをスキャンしてニュートンリングが出たのをレタッチして消した間に合わせのデータなので、どうでもいいと捨てたのだろう。でもネガは水没しほとんど残っていない。