7日に露光したネガをようやく現像。160VCのジャンク。Kodakということもあり10数年ぶりの堀内カラー神田。閑散。しかも出したのは月曜の朝、最盛期だったら行列ができていたくらいの時間帯である。ネガは杉並送りなので翌日の上がり、で本日引き取る。このごろここの前はよく通るのだが、いつも活気がない。先月消滅した水道橋クリエイトもそうだが、一ツ橋界隈の大手版元とその下請けおよび出入り業者が主たる取引先だったのだろう。が、今となっては。出版は広告よりも脱フィルム化が進んでいるのではないか。出版界が先進的だから、ではまったくない。広告業の一部には潤沢な予算と時間が与えられた案件が確実にあるわけで、Sinar8x10なんかでハッタリかますような商売もまだまだ通用するのだろうが、出版業にはどこにもそんな余裕はない。建築ではまだフィルムが使われていると思うのだが、水道橋近くには日建設計もあるのにクリエイトは撤退したわけで、建築業界関連よりも出版関連のほうがずっと大口の顧客だったのだろう。かつて使ったのとたぶん同じイルミックスでネガを見る。ネガは透明袋に入って保護の厚紙があてられているだけ。保護用なのだが、厚紙がフィルムからずれた状態で折り曲げの力が加わったらかえってフィルムに損傷を与えかねない。ここで4x5を出したことがないので以前はどうだったのかわからないが、たいていどんなラボでもシートフィルムは厚手の封筒に入って戻ってくる。クリエイトでは4/6判135kg程度の上質紙の封筒に入っている。封筒の印刷が2色から1色になったのがコストダウンを思わせるが、堀内はもっとけちっているのではないか。今回の写真器では初のカラー。露出はだいたいこんなものか。でも何か足りない。ちょっと足りない。足りないのはこっちか。