朝無雲だが10時頃から積雲がぼちぼちと。昼前には気温も上がり空一杯に広がる。と思っていたら昼過ぎにはまた晴れわたる。あわてて出陣。透明度はそこそこ高いが青さはもう一つ。
東京大仏。着いたのが14時過ぎ。門の周辺に人が多い。しまった。この時期の日曜はこうなのか。しかもこの好天。老若男女、という字面通りの、つまり老と若のみでそのあいだの中が欠けており、しかもおもに男女連れの参詣客が押し寄せている。賽銭とせいぜい線香代だけでありがたい大仏さんを拝めて麗らかな午後をつぶせるんだから安あがりな行楽だ。しかしここまで来て帰ってもみすみすこの特快晴の午後をフイにするだけなので、受付にひとこと断って店開き。しかし両脇の樹は緑の葉を盛大につけている。紅葉してないだけましか。前回の撮影のネガにほこりがついているということで再撮影なのだが、前回同様左下からでは芸がないと思い正面から。これなら周囲の緑もさほどかぶらない。しかし正面からだと参詣客に背後から拝まれる格好となり気が引ける。気が引けながらも図々しく賽銭箱と大仏の間に割り込んで、客の視界に思いっきり入りこむ位置で三脚を立てていると、うしろで柏手打ってく不届き者がやたらと多い。それも自信なさげに弱々しかったりするのがなお腹立たしい。老若いずれもである。こいつらの親の顔なんか見たくもないけど、親の教育のせいというより親も知らなかったんじゃないか。それにしてもあの歳まで何やってたのかね。ああそうかアルツか。こんな連中なら拝んでるその前でまったく意に介さず撮影手順が進められる。と思ったがやっぱりたいていの人はちゃんとまともに合掌してますよ。申し訳ないと思いながらも手続きを進める。誰かが合掌してる時にはなるべくその前に立たないようにとも思うのだが、人が多いのでなかなかそうもいかない。築後年浅で、もちろんお上の御墨付きもなく、駅からもあんなに遠いのに、あれだけの人を集められるのはたいしたもの。わざわざ左右にずれてこっちが視界に入らないところで拝んでる人がときどきいて、これはかなり申し訳なくなる。仏像を背にした記念撮影にも気を使わざるを得ず。でーいそんなことでどうする。15時頃からぼちぼち露光。対象に対して水平方向が斜めからで高さも斜め上からの照明、つまりクロス・ミディアムのプレーンライティングがやっぱり一番効果が上がる。ものとして扱ってはいるが、やっぱり相手は顔なのだ。実際、詣でた老男女からもいい顔してるとの声がちらほら。ポートレイト撮影の定石なので癪だけど、これがいちばん顔立ちが映える。生身の人間だったらこんな教科書的なポートレイトライティングに従う必要はなくて、もっといろんなやりようがあると思うのだが、相手が均質な表面のブロンズの彫刻だとライティングで立体感を出すしかないのだ。ポラ随分切って、16時過ぎにかけて、この夏バッグに入れっぱなしだったが未開封ではあった160NC6枚。EV14.5程度だが本堂の影に入ってしまい露出をとれる場所が近隣になくなりあてずっぽう、基本的にはすべて2mだがまちがって3mもあったかも。しばらくブランクだったためか勝手がわからず、というのはまったく通用しない言い訳で、なぜならいつもブランクばかりだから、垂直がなかなか出せず何度もやりなおして結果6枚。うまくいかなかったかもしれない。ポラを拡げてたらなんであんなにびよーんと伸びるんですかと問われるが、ちょうど露光の最中だったので適当にお茶を濁しその後もごまかす。そんな詳細に説明する義理立てはない、とぞんざいにしたのだが、とても感じのいい若男でそのあともしきりに見ていて悪いことした気分。途中本堂の屋根の影が大仏の胸にあたって、実際の風景としてはだいぶ欠損と映るのだが、ピングラやポラ上では面積が少ないのでさほど気にならない。でも伸ばしたら目につくのかも。16時過ぎにはその影も去るがサイドライトに近くなり、鼻の影がくっきりでて好ましくない。光は明瞭にY寄り。でも垂直が出たかもしれず撮影。人がいなくなって、夕方には帰るのか、これで撮影に専念できると思いきや、寺男がもう閉まってるのでおしまいにしてほしい由。閉門されていたのだった。光線状態も悪いし、拝んで切り上げる。あれだけ参拝客の邪魔してよくつまみだされなかったもの。
結局次世代器のテストはできず。
中野島忠でゴムの長巻きを検討。1mm厚と0.5mm厚とでずっと迷っていて、サンプルでは充分に試せないのでなかなか購入に踏み切れず、2カ月くらいたってしまった。でも、よく考えたら0.5mmを買って薄かったら重ねればいいだけのこと。Rも出せる。こんなことに気づくまでに2カ月もかかってしまうにぶさ加減に思わず死にたくなるが、にぶいからこそむしろ人より長く生きて埋め合わせないことには帳尻が合わないのだったと思い直す。購入しても360円とかなんだがね。それにしてもここはのどかでいいなあ。赤ん坊の泣き声にも違和感なし。島忠じゃオサレになりようがない。シマチュウピカチュウの仲間かいな。そういえばユニフォームが黄色。そういえばどうでもいいけど地下鉄赤塚駅から東京大仏に行く途中の道の松月院の向かいにある石材屋には七福神や墓石に並んでピカチュウの石造りがあった。そうかポケモンは卍マークが海外で問題になったらしいから仏教由来なのかもしれない。おさえておかないと。一度も見たことないのだが。
Φ22mmまであけられるドリルの歯があるが2,980円。手動ドリルでは厳しそう。しかし電動ドリルを買うとなるとどんどんエスカレートしかねない。本格的な装備を揃えるとかいうのは違うのだ。まにあわせの道具ででっちあげるのでないと。で糸ノコの吟味。四半世紀前に模型工作のために買った糸ノコは、当時3,000円とかしたので相応の品物だったはずだが見つからない。あっても蝶番で歯を締めつける形式だったのでプラは切れても金属は厳しいかもしれない。島忠には3種類ほどしかないがいずれも安い780円とか480円とか。おもちゃか。ドリルのような品揃えもなく、この分野は低落傾向なのだろうか。板にギザギザが刻まれた伝統的なノコギリ歯ではなく、針金に螺旋状に歯が巻かれていてどの方向にも切れ、しかも折れにくいというのがあってこれは気に入った。でも歯が2本で380円。要調査。