朝雲がちなので二度寝してしまい気がついたら特快晴。出遅れたのと祝日だし遠出しても成果は期待できないので巣鴨。西巣鴨の都電を越えた数件はまだ訪れていないと思っていたのだが、去年12月29日にだいたい回っていた。でも日没後でよく見えなかったのでもう一度。妙行寺の日遵上人像は眉が盛りあがっていて本宮ひろ志のマンガに出てきそうな面構え。しかし高すぎ。東向き。うなぎ供養塔なる観音像もある。あとはとりたててどうということもない。
それから懸案の本駒込へ。本郷通り沿いの小さいところをいくつか回って諏訪山吉祥寺。このへんでは破格の広さと長い参道。増上寺護国寺に準じる広さではないか。中国の寺院を思わせる石畳の敷地。現実的には駐車スペースなのだろう。広くて裕福そうな寺は造形物もだいたい豊かで、狭いところはそれ相応、というのは残念ながら認めざるをえない。むろん物質化されたものに限っての話だけれど。ここにも大仏がある。名古屋や赤塚よりもやや小さいか。中仏といったところ。鎌倉のように緑青が流れたようになっている。だがまわりに木が茂っている。江戸期の経蔵も残る。本堂はまあまあ。しかし本堂前の狛犬が相当なもの。経蔵の前にいる虎もなかなかのものだが、本堂前のは妙にひしゃげていて諧謔味にあふれている。この「諧謔」という語なのだが、音といい字面といいあまりユーモラスとは思えない。むしろ獰猛で狂暴で残虐そうで、階段の上に寝かされてことば責めでしいたげられているかのような響きがある。まさにそんな、愉快なのかおぞましいのかよくわからない像。舌を丸めているのかでかい飴玉でもなめているのか丸いものが口の中にある。しかしいかんせん背景がうまくない。バック紙でも拡げてみるか。でも画面下部が120°以上の画角なので覆うのはなかなか難しい。その後周辺のいくつかを回るが回りきれず。いずれまた。
本郷通りから入ったところに金ピカの観音像。等身大より大きい。お堂の中だがこれまた金ピカを際立てる照明が燦々。なんとかしたいもの。
マメをつぶして皮が厚くなりかかったまったく同じ場所の下にまたマメができ、そのさらに下にもできるという三層構造で歩きづらい。