朝から快晴。まずまずの透明度。もう一つの懸案である日光に行くか、高尾か、日光のライヴカメラ10台をしきりに観察。次第に日光の空には雲が広がりはじめたので高尾にするが、迷っているうちに遅くなってしまい、高尾山口着が10時半頃か。平日だが人はちらほら。リフトに乗りたかったのだが、ケーブルカーの駅のほうが目的地に近く、発車時刻がちょうどすぐだったのでケーブルカーにする。料金は同じ片道470円。はじめはケーブルカーのほうが傾きすぎで、進行方向向きに座ると前のめりになるが、じきに傾斜が急になってきて直立からふんぞり返ったリクライニング姿勢になってくる。最急勾配が31.18°、ケーブルカーとしては日本一とか。もっと傾いているような気もするが、傾斜はそう感じるもの。標高差271mを座りながら登る。進行方向前後にこれだけの高低差がある乗り物は他にそうないのでなかなか興味深い体験。たぶん10数年前に社員旅行で箱根に行って以来。
山道には雪が残っている。高尾山薬王院。去年3月28日以来。山門は通行不可。飯縄権現堂に着いたのは11時前。もう太陽が正面に来ている。そして屋根に中途半端に雪が残っている。しまった読めなかった。全体に積もっているんならまだしも、ぶら下がるようにへばりついているのが気にかかる。ほうきでもあれば払い落とせるが、店番がいる前でそこまでするのもなあ。去年もいたその老人に三脚使用の許しを請うたら恐縮される。東京のお寺は腰が低いよ。鳥居よりうしろに立ててポラ2枚。勝手がわからん。去年撮影したネガとプリントを持ってくるんだった。EV15.8と明るいが遠くの空はやや濁っている。たしか1mで1枚露光。引きすぎたようなので石畳中央の継ぎ目の穴ふたつの前に前脚を出してポラ切るが上がはみだしている。ドツボパターン。そのうち雲が出てきて、ポラ4枚切ってフレームは仕上がるが雲は増えるばかり。しばらく待って、13時前、正面の反射も傾いてしまい雲も消えないと判断し断念。あと1時間早ければとも思うが、雪もあるし今回はいいだろう。撮影後切ったポラはまったくの無駄。次は10時には来ること。ポラとネガとプリントを忘れずに。できれば来年の冬至近くのほうがいい。しかしまた来るかどうかはなんともいえない。
下りは徒歩。途中で歩道と急な泥道とに分かれていて、急なほうが近いだろうと選ぶがそうでもなかったかもしれない。雪は残っていて滑るし膝はなおも痛いしで後悔。13時頃高尾山口駅着。
京王線で府中。大國魂神社。思ったほど大きくない。社殿は朱塗りが残り凝ったつくり。一番手前だったかの狛犬はやたら体格がよく前髪が長すぎていい風情。でも背景が。
西の龍門山高安寺。ここもかつては壮大な伽藍と広大な寺領を誇ったらしい。門はやや立派。史跡以上のものではない。
分倍河原から新宿、クリエイトで深大寺のネガ引き取り。傾いているし、フレームも甘い。がっかり。それにホコリ。あれだけ箱の中を吹いたのに。装填時に付いたのでなければ、あと可能性として考えられるのは引きぶた抜き差し部分の起毛が抜けてくること。確かにこれらのフィルムもホルダに装填したままずいぶん持ち歩いている。振動で脱落してもおかしくはない。でもToyoのホルダは糸くずが出ない素材を使っていると謳われているが、こちらにもホコリはある。やや少ないような気もするものの。それに長さもまちまち。カットフィルムホルダではホコリは回避不能のようだ。極力QLを使うしかなかろう。深大寺ももう一回行くのだろうか。正直疲れてきた。
この日撮影したネガの引きぶたをひっくり返すのを忘れてしまい、どのホルダだかわからなくなった。こんなミスこれまでやったことない。撮影した面の引きぶたの取っ手が割れていたような気がしたので、割れている40Aを現像に出してみる。番号からいってもこれじゃないかと思うんだが、外れてたらフィルム9枚が無駄になる。なんてこった。このところまったく成果が上がらず、どうにも気分が晴れない。この悪天候続きのためと思いたいところだが。
Tamrac777はたいへん楽。身軽に感じる。しかも収容量はFoxfireとさして変わらない。