特快晴。透明度まずまず。
左ひざがまだ痛む。こけてから1週間経ったというのに。派手にすりむいた手のひらのほうはかさぶたがとれかかっている。右膝も落ちついた。皮下出血は引いているが、中でとんでもないことになってるんじゃなかろうか。
ホコリ問題を解決できるかと、一度装填したカットフィルムホルダの引きぶたを開けてブロアでしゅぽしゅぽしてみる。しかももう明るかったので浴室で。かえってホコリがついたかも。
薬王院に電話したところ屋根に少し雪が残っているとのことで深大寺へ。ところがこの時期恒例の無駄な公共事業の工事だらけで渋滞しておりバスがまったく進まない。やっと着いたのが11時前だったか。さすがに正月明けのようにお札売りの小屋もなく人出も少ない。次第に雲が出てきて不安になるが、来たからにはやれるだけのことはやる。
常香炉北東角の鳥、これはトサカから孔雀と思っていたけれど鳳凰なのかもしれないが、正面は暗く落ち、側面から光があたる格好。もっと早く来ればよかったといつもの後悔。ともかく三脚をめいっぱい伸ばし薪を借りて踏み台にして覗く。高さが足りない。トサカが出ない。前後左右に動かしてどうにかそれらしくする。ポラは計4枚くらいだったか。どんどん照明条件は悪くなっていく。しかも風が強くストーンバッグをつけるが水のタンクがない。バッグを載せるが安定が悪く落としてしまう。しかも軽くて風が吹くと揺れる。意味がない。手で押さえながら露光。45sか1mか。ちまちま上下角をずらしポラ切りながら結局6枚も露光。これだけとればどれか当たってるだろう。カットフィルムホルダのホコリ問題は、とにかくたくさん露光することで解決しようとの腹。でもそうするとQLよりコストがかさんでしまって、かさばるし重いカットフィルムを使う長所は平面性しかなくなってしまう。しかしこのような平面性が特に影響しない対象を撮影しているのではほとんど意味がないような。途中でパーン棒が空回りしだす。強く締めすぎて割れた部分の接着がはがれてきたのだった。とにかくこじあけてだましだまし使う。スーパーXがはがれるとは、ポリエチレンかポリプロピレンなのか。
さすがに6枚も撮ったらもういいだろうと本堂へ。横位置でフレーミングがうまくいかないのは、カットフィルムホルダの構造上の問題だった。画面左側はけられなくフィルムの端まで写るが、右側は本来のくわえ部分のみ露光があるため余白が減る。そのことで右にずれて見えるのである。今ごろやっと気がついておきながら「のである」もないもんだが。この回避策としては、1.バック部を改造し左にシフト、2.バック部の固定部分を改造しシフトしてとりつけられるようにする、3.穴を右にシフト、ということになるが1は機構上不可能、2は縦位置の場合に不具合が出る、そのため3にして縦位置と横位置とで切り替えられるようにするしかない。しかもQLの場合には左右のおさえがなくシフトの必要がなくなるのだが、そんなフクザツな約束事をいちいち間違えずに運用できるかどうかはなはだ心許ない。めんどくさいんであとで考える。さてポラ3枚くらい使ってだいぶ前からセッティングし13時半に臨んだのだが、それまで少ないと思っていたら正中時近くになって大挙押し寄せてくる。ちょっと遅れたが4枚露光。1mだったか。もう日が傾いたので14時前打ち切り。
いつのまにか雲は消えていた。空が青く、これで切り上げるにはもったいない天気。しかし京都のように撮影候補が密集しているわけではない。断念し切り上げ。東京は、晴れ。